世田ヶ谷区桜丘中学校を視察しました

5月31日は世田谷区立桜丘中学校を日本共産党西東京市議団の4人で視察をして来ました。
校内に入るとすぐの職員室前の廊下には生徒が10人くらいいて、パソコンや3Dプリンターなどで自由におしゃべりしながら好きな勉強をしていました。教室に入りたくない子は職員室の前で自分の好きな勉強が出来るようになっています。ハンモックで寝ることもできます。
校長先生に「先生元気?」と話しかける子も。

桜丘中学校は公立の中学校ながら校則がほとんどありません。
あるのは桜丘中学校の心得として「礼儀を大切にする」「出会いを大切にする」「自分を大切にする」の3つだけ。

今、公立なのに校則がないと週刊誌などが取材に来て、そのことばかり注目されてしまっているとのことですが、なぜ校則をなくしたかと言えば、インクルーシブ教育の観点からだったそうです。

たとえば、トランスジェンダーの生徒には、女子にもスラックスなどを認める学校も増えてきていますが、それではトランスジェンダーだとわかってしまう。発達障害の感覚過敏の子で制服がチクチクして嫌がる子などもいて、どうせなら制服をなくしてしまう方が早いと考えたそうです。

校則も生徒たちと考えて、ADHDの子で教室に座っていられない子がいるなら教室でじっと座っていなくても良いというように校則を徐々になくしていったとのこと。

校則がないので、中には髪にメッシュを入れる子も私服の子もいますが、教室の中ではそれが全然不自然ではなく、誰もそのことに気にも留めず、普通に授業をしていました。

すべての子にストレスをなくすことを考えて変えていったら、かえって授業に集中出来る子が増え、桜丘中学校の学力レベルも区内でトップクラスだそうです。制服がなく、校則もないとと荒れるとかそういうことはまずないそうです。反抗するのは規則で縛っているだけで生徒の心に向き合っていないからで、生徒指導で怒るよりも、その分生徒の話を充分に聞いてあげているから反抗する必要がないのでしょう。

みんなが違って当たり前というのが根付いているからいじめもほとんどないそう。

私が「よく公立中学でこんなことができましたね。圧力とかはなかったのですか?」と校長先生に伺うと「校長の権限は意外とあるんですよ。保坂展人区長も桜丘中学校が校則がないというのを週刊誌で知ってあわてて見学に来たくらいなんですよ」とのこと。西東京市でもやろうと思えばできるそうです。

感動したのは生徒手帳に子どもの権利条約を載せていること。私もこんな中学校に通いたかったとうらやましくなるような素晴らしい学校と素晴らしい校長先生でした。