医療的ケア児のバスの充実をー2020年度決算(教育庁)一歩前進しました。
もう先月のことになりますが、10月25日に決算第2分科会で、特別支援学校に通う医療的ケア児の専用車両(医ケアバス)の充実について質疑をしました。
この問題では、肢体不自由児のPTAのみなさんや、当事者の保護者の方からも、切実な声が寄せられています。
医療的ケア児のバスは、4年前から始まり、やっとスクールバスができ、通えるようになったものの、様々な課題があります。
その一つがバイパップという呼吸補助装置を使うお子さんが、医ケアバスに乗車できないという問題です。
この点について一歩前進しました。
バイパップは気管切開は市内で鼻につける補助装置で、都の医ケアバスのガイドラインに、乗車できる医療機器から除外されていたために、乗れずに困っている実態が、PTAのみなさんから訴えられました。その点について質疑すると、現在、試行でお一人医ケアバスに乗っていて、今後「乗車する」という答弁がなされたので、乗っていくことになると思います。都は、安全性を確認してガイドラインを変更するそうです。
医療が進歩し、新しい機器も出てくると思いますから、速やかに通学できるよう、その都度ガイドラインを見直すよう求めました。
またもう一つの問題は、肢体不自由児の通学に実費負担が出ているということです。
医ケアバスには、吸入など処置ができる看護師か保護者が同乗が必須です。
コロナ禍の看護師不足の影響もあり、看護師確保が困難を極めているため、「希望した日数が乗れず、保護者がほぼ毎日、送っていく」「乗れるのは帰りの週一回のみ」「福祉タクシーを利用しているが月2,3万円の支出になり、学校に行くのを控えることもある」という実態を聞ききました。
そこで私は、PTAのみなさんたちのお声である、看護師が確保できるまで「就学奨励費にタクシー代を加えてほしい」と求めましたが、残念ながら実現していません。通学に、障害児だけお金がかかる実態は看過できません。引き続き負担軽減を求めていきます。