河道の土砂掘削等による水位低減 石原観測所で約60㎝

活動報告

日本共産党市議団は3月6日、山添拓参議院議員事務所を通じて国土交通省に対して、河道の掘削や樹木の伐採、小河内ダムの洪水調整機能の強化など「多摩川緊急治水対策プロジェクト」を実施することで、多摩川の水位が具体的にどのくらい低下するのか明らかにするよう求めました。
国土交通省からは3月中に別紙(次頁)のような回答が寄せられました。問いは山添参院事務所、回答は国土交通省水管理・国土保全局河川環境課流水管理室。
回答では、河道の土砂掘削、樹木伐採及び大丸用水堰改築の実施で調布市の石原観測所で約60㎝の水位低減、田園調布(上)水位観測所付近で約40㎝の水位低減効果があるとしています。
昨年の台風19号では石原観測所で計画高水位5.94mを超える6.33mの最高水位を記録し計画高水位を39㎝上回りました。今回のプロジェクト実施により約60㎝水位が低減することになり、計画高水位からは21㎝下回る水位となります。
しかし当日、狛江市の六郷樋管付近の多摩川の水位は道路冠水時の水位を約2m上回っており、同じく猪方樋管の多摩川の水位は道路冠水時の水位を約1・2m上回っています。60㎝の水位低減では、よほど強力な排水ポンプを設置しないかぎり浸水被害は防げません。今回の回答では、小河内ダムの洪水調整機能の強化による水位低減は検討中とのことで回答がありませんでした。
小河内ダムでの対応も含め、ひきつづき浸水被害防止へ全力で頑張ります。

団ニュース958.国交省の回答