大学生への5万円の給付金などー補正予算可決

活動報告

2月19日から3月26日まで第1回定例会が開会されました。議案審議の結果など順次報告します。
2月19日の本会議では来年度予算が提案され議員全員で構成される予算特別委員会に付託されました。また一般会計・国民健康保険特別会計・下水道事業特別会計の3つの補正予算が提案され全会一致で可決成立しました。   日本共産党は一般会計補正予算の総括質疑を鈴木えつお議員が、歳出の質疑を岡村しん議員が、国保特別会計補正予算の質疑を宮坂良子議員が、下水道事業特別会計補正予算の質疑を鈴木えつお議員が行いました。
一般会計補正予算には、国の地方創生臨時交付金5810万円(国の第一次補正で保留されていた分)や第一次、第二次の同交付金で実施した事業の不用額2450万円等を活用して、大学生・専門学校生等に5万円の給付金を支給する予算(6030万円)や慈恵病院に2千万円を補助する予算がもりこまれています。国の第三次補正予算の同交付金は狛江市には2億1772万円(限度額)が交付されますが、これは4月以降に補正予算が組まれます。
大学生等への5万円の給付金は1998年(平成10年)4月2日~2002年(14年)4月1日生まれで、ひとり暮らしの方、兄弟姉妹で生活している方、児童扶養手当や児童育成手当受給世帯、市民税非課税世帯、多子世帯の方など約1200人が対象です。市で把握できる方には2月22日に案内を発送し申請してもらい、問題がなければ最短2週間程度で指定の口座に振り込まれます。新型コロナで授業がリモートになりアルバイト収入が激減するなど不安定な生活している大学生等を支援するものです。
日本共産党市議団は、昨年6月3日のの新型コロナに関する市長への緊急要望(第3次)以来、一貫して大学生等への給付金支給を要望、昨年の9月議会では西村あつ子議員が一般質問で要望しました。当時市は「現段階におきましては、…行う考えはございません」と答えていましたが、今回市は「必要な財源を確保する見通しがたったことから…支給することとした」と答えました。

ワクチン接種は約7万人が対象
新型コロナワクチンの接種準備の予算ももりこまれました。16歳未満等を除く約7万人が対象です。65歳以上の方は約2万人、基礎疾患のある方は約5800人と想定しています。接種目標は60%、約4万2千人と設定されています。

集団接種会場は南北2カ所、狛江駅や和泉多摩川駅での接種も検討
集団接種会場は上和泉地域センターと岩戸児童センターの体育室で、各診療所等で行う個別接種も調整しています。また仕事等で忙しい現役世代の方々も無理なく接種できるよう集団接種会場の土日開設も検討されています(その後、狛江駅や和泉多摩川駅でも接種できるよう検討されています)。4月15日付け広報では、ワクチンは4月末に975回分(1人2回接種するので487人分)届きますが、数が限られているため特別養護老人ホームでの接種に使用するとのこと。接種のクーポン券は、65歳以上の方には5月以降、65歳未満の方には6月以降順次発送します。接種の予約は電話(コールセンター)やLINE(ライン)で行う準備がすすめられています。

ワクチン接種とともに検査の拡大を
ワクチン接種は感染収束への有効な手段ですが、未知の問題を多く抱えています。
厚生労働省も、ワクチンによる発症予防効果は臨床実験で確認されたが、感染予防効果については明らかになっていないとしています。変異株のなかには抗体がきかない逃避変異もあるとの指摘もあります。ワクチン接種が始まっても、社会全体での効果が確認されるにはかなりの時間がかかるというのが、専門家の一致した指摘です。
ワクチン頼みで感染対策がおろそかになってはなりません。PCR検査等を拡大して感染を抑え込む必要があります。無症状感染者を含めた検査の抜本的拡充、医療機関への減収補てん、保健所体制の強化、十分な補償など、感染対策の基本的取り組みを、同時並行でしっかりと行うことが、いよいよ重要ではないでしょうか。

防災ラジオの貸し出し、猪方排水樋管の遠隔操作
補正予算では来年度、障がい者や高齢者のみ世帯等に防災無線が聞こえる自動起動装置付きラジオを貸与する方向が示されました。
また猪方・駒井町の多摩川土手のかさ上げ工事は天端の舗装が4月末頃に完了予定であること(その後6月末までと延長されました)、猪方排水樋管の遠隔操作詳細設計が9月末までに完了し、その後工事を2022年度中に完了予定であることが明らかとなりました。

*この本文は現時点のものに修正してありますが、以下添付の市議団ニュースは発行当時のものでワクチン接種の状況など変更されたものがあります。

団ニュース1014.補正予算、大学生支援2 2頁版