選挙にむける私の思い

活動報告

3月1日、文京区民センターで党と後援会の決起集会が開かれ、多くの方にご参加いただきました。

集会には同僚の原のり子都議(北多摩4区選出)が来てくれました。都議団で一緒に取り組んできた事などを話してくれました。

私からは、次の都議選に向けての決意を話しました。その中身を紹介したいと思います。

 

 

きょうの決起集会

私の選挙に向ける思いをお話しします

 

みなさん、きょうはお集まりいただき、本当にありがとうございます。都議会議員の福手ゆう子です。いま、原のり子都議から、いろいろとお話をしていただきました。本当にありがとうございます。私自身、客観的にこういう話をしてもらうことが初めてなので、なんていうか、少し照れる部分もありました。私がどんなふうに都議会で、そして都議団の中でやってきたのか。原さんは一緒にやってきた方なので、原さんからこうやって話が聞けて良かったなと思っています。福手が何をやっているのかなと思っている方もいらっしゃると思ったので、みなさんと一緒に原さんの話を聞けてよかったです。ありがとうございました。

きょうは何を話そうかなって考えていたんですけれども、決起集会ということで、私の選挙に向ける思いをやっぱり話す、話そうと思いました。

 

決意することに時間がかかりました

みなさんの期待に応えられるのか、と

 

まずですね、私、率直にいうと、今回の都議選にでるというの決意がなかなかできなかったんです。みなさんにお伝えするのが遅かったですもんね。ほんとにずっとずっと悩んできたんです。

その1つが、どれだけみなさんの要望に応えることができるのかな、ということでした。難しいんじゃないかなって思っていたからなんです。

共産党都議団は、19人の議員と、9人の事務局員、合わせて28人でいろんなことに取り組んで、質問づくりをやってきています。「福祉チーム」や「教育チーム」「政治とカネ追及チーム」など、たくさんチームをつくって、調査したり議論したり、そういうことを繰り返して質問づくりをしてきているんですね。

私は、総務委員会をへて、その後、水道局や下水道局、交通局などに質問をする公営企業委員会というところに所属しています。常任委員会もチームでいろんなこと調べたり話し合ったりして質問をつくってきています。

私自身は、ものを考えたり、調べたり、文章をつくったりすることにすごく時間がかかる人なんです。都議団のみんなも、質問づくりなどのために多くの時間を都議会ですごしているんです。遅くまで仕事をしているという状況です。

それと同時に、やっぱりみなさんが心配されているように、私が地域に出る回数が少なくなっています。宣伝も訪問も、「しんぶん赤旗」に折り込む週間ニュースなんかも、なかなかできなかったというのが正直なところです。

次の選挙でがんばれるのか。地域のみなさんの期待に応えられるのか。みなさんの期待を背負ってやることがどこまでできるのか。そうしたことを考えながら、決意することに時間がかかりました。

 

都議会議員として約4年

自分の原点を思い返すことが何度もありました

 

みなさんに都議会に送ってもらって、私が都議団の一員となって、この約4年間、本当にいろんな方の声を聞いてきました。そこでは、「政治を変えたい」と議員の世界に入ることを決意した原点を思い返される場面が何度も何度もあったんです。人としての尊厳を守りたい。人の命や健康に差別や格差があってはならない。この原点を思い返される。その中で私自身も成長することができた、と自分では思っています。

そのエピソードとして、2つのことをお話ししたいと思います。

 

朝鮮学校の子どもたちへの思い

すべての子どもたちへの思いとつながっています

 

1つは、昨年の予算特別委員会での質問です。朝鮮学校の子どもたちへの差別的な行為について取り上げました。東京都は、朝鮮学校だけ運営費補助を停止したままです。私は補助の復活を求めました。この質問では、朝鮮学校への補助金を出すことに反対している与党が、私の質問を削除する動議を出しました。前代未聞なことですけれども、この動議を出すことまで起こったわけですね。

東京都には、2021年に全会派が一致して成立させた「東京都こども基本条例」があります。その条例には、すべての子どもをだれ一人取り残さない、と書かれています。本来はこの条例にのっとって、国籍を問わず、すべての子どもの権利が守られなければならないわけですね。

 

「東京都こども基本条例」がつくられて

都に初めて意見を手渡したのが朝鮮学校の子どもたちでした

 

この問題は、総務委員会でも原のり子と都議と一緒に質問をしてきた経過があります。「東京都こども基本条例」が2021年につくられてから、子どもたちが初めて、自分たちの意見を東京都に手渡した。それをやったのが朝鮮学校の子どもたちだったんです。

私たちは、意見を手渡すその場にも立ち会って、本当に運動するみなさんと子どもたちと一緒になってこの問題を取り上げてきました。

 

国籍を問わず権利が守られる

すべての都民にかかわる問題です

 

この問題に取り組む中で、支援団体の方々からたくさんのことを学びました。子どもの人権や国籍を問わず守られる人の権利、このことについて多くを学ぶことができました。この問題は、朝鮮学校の子どもたちや在日コリアンの人たちの権利を守るだけではなくて、すべての都民に関わる問題で、すべての都民の、すべての人の権利を守るために解決しなければならない問題なんです。

 

差別と偏見のなかで生活している子どもたちの思い

やっぱり私は、諦めるわけにはいきません

 

日常的に差別と偏見の中で生活している子どもたち。それでも子どもたちは自分のルーツを学んで、自分を大切にしながらこの日本社会で希望を持って生きるために学んでいる。こういう子どもたちの思いを、やっぱり私は、なんていうか、諦めるわけにはいかないなっていうふうに思ったのが1つです。

 

お金がなくても医療にかかれる

命を最優先にする制度の拡充を求めて

 

もう1つは、これも昨年の予算特別委員会でしたけれども、仮放免者(難民申請が通らなかった等で在留資格のない方は、原則全員が裁判も無しに、無期限で劣悪な環境の施設に収容される。健康上の理由等で一旦収容が解かれることがあり、その状態にある人を仮放免者という)の権利について質問したことです。この質問には前段階がありまして、無料低額診療(経済的な理由で必要な医療が受けられないことがないように、無料または低額で診療を受けられる制度)の質問をつくるときに現場で話を聞くわけですけれども、医療現場では外国人の患者さんが本当に増えているという声を聞いてきたんですね。この無料低額診療っていうのは、保険証がなくてもお金がなくても医療にかかれる。命を最優先にするためにつくられた制度なんです。

 

無料低額診療 命を守る砦なのに

都立病院では、やっていない

 

無料低額診療というのは、民医連の病院等の民間の医療機関がやっています。本当にこの取り組みが文字通り命を守る砦(とりで)になっています。しかし、都立病院ではやっていない。この問題に取り組む中で、外国人の患者さんが増えていることを知ったわけです。なので、このことを質問で取り上げようと考えて、仮放免者の人権問題の質問をつくったわけです。

 

人の命と健康に格差があってはらない

私の原点そのもの

 

無料低額診療の質問も、私の原点そのものとして、人の命と健康に格差があってはならない、という思いから取り上げました。仮放免の質問をつくる際に、外国人支援団体からも聞き取りをしたんですね。アフリカのコンゴの出身の村で、村人全員が殺される事件が起こり、命からがら日本に逃げてきた方の事例を聞きました。お母さんと子どもなんですね、ちっちゃい子ども。そのお母さんは妊娠しているんです。だけど、難民認定はされていない、と。しかも言葉も通じない。何の支援もない、制度がない。家もない。病院にも行けない。こういう状況で、この妊婦のお母さんとちっちゃいお子さんは池袋で路上生活をしていました。それを支援団体の人たちが支援して家を探したという話を聞きました。

 

深刻なケースがたくさんあることを知りました

国と都の冷たい姿勢 許せない思いでいっぱいでした

 

私は、本当にショックを受けたんですけれども、こういう深刻なケースが私たちの知らないところでたくさんあることを知りました。日本政府は、難民条約に批准しながら難民認定をほとんどしないんですね。だから、生活を支えるような制度もない。最後には国に帰れという指導をしているのが今の日本政府です。

東京都の答弁も、国の姿勢と同じなんです。難民申請中の人や仮放免の人たちがホームレスになっていても、どんなに尊厳が侵されて、人として扱われていない状況になっていても、東京都はあずかり知らんっていう姿勢で、私の質問に答弁をするんです。本当に許せない思いでいっぱいでした。

 

東京はいろんな人が住んでいる都市

都の姿勢は世界に逆行しています

 

だけど私は、東京都でもできることがある、ということを提案して質問したわけです。これが2つめのエピソードなんですね。東京というのは、いろんな人が住んでいる都市です。国籍を理由に排除や差別をしてはいけない。多様性が尊重される。そういう社会を世界がめざしている中で、東京都の姿勢は逆行することだと思います。特にアジアの人に向けての偏見と差別は多い、と私は日常的に感じています。

 

すべての人の人権・尊厳・命が守られる

あたたかい東京にしたい 

 

国籍を問わずどんな人にもあるのが人権、尊厳、そして命ですね。だから、どんな理由があろうとそれは侵害してはならないし、守られなければならない。そういう当たり前の温かい社会を東京で実現したい。私は、都議として質問する中で、やっぱりこの思いをさらに強くしていきました。国籍を問わず人権や尊厳、命が守られるというのは、私たち日本人、都民も同じように守られる社会の実現だ、そのことにつながっていくものだ、と思います。この思いをやっぱり諦めることができなかった。これが今回の都議選への決意のところにあります。

 

共産党都議団

私たちには都民の声や願いを届ける役割が

 

こんどの都議選というのは、共産党都議団が取り組んできた給食費無償化、授業料無償化、子どもの施策での所得制限撤廃だけではなく、たくさんの実績をもって選挙に臨みます。たくさんの実績をつくってきたその背景には、先ほどお話ししたように、時間がものすごくかかるけれども、集団で議論と調査をすすめていくやり方がある、と思っています。そこを大事にしてきたのは、都民の声、願いを届ける役割が私たちにはあるからだと思っています。

 

都議会に送ってもらったからこそ

取り上げられる声がある

 

私を都議会に送ってもらって、本当にありがとうございました。みなさんに都議会に送ってもらったからこそ、取り上げられる声がある。このことを実感してきた4年間だったと思っています。ですから、次もなんとしても都議会に送っていただきたいと、心からみなさんにお願いしたいと思います。わたしもがんばります。

 

一人ひとりの人権、暮らしが守られる東京に

この思いを共有しながら必ず勝利しましょう

 

今年も予算特別委員会で質問します。その後は、公営企業の委員会もあって、そこでも質問をします。なので、3月も都議会にずっと行っている状況になります。ですから、本当にみなさんの力を貸していただきたいと思います。私に代わってですね、都議団の実績や値打ちをみなさんが地域で広げていただいて、必ず次の選挙でも、この2人区から議席を勝ち取るために、ご一緒にたたかっていこうではありませんか。私も全力をあげます。ポスターのスローガンは、「一人ひとりの人権、暮らしが守られる東京に」というふうにしました。私の思いを込めたスローガンです。この思いをみなさんと共有しながら、一緒に都議選をたたかって必ず勝利していこうという決意を述べて、私の決意表明といたします。ありがとうございました。