都区政報告と、9条を学ぶつどい

活動報告

4月24日、千石図書館2Fで行われた、こうだ地域後援会「白千会」のつどいで「ロシアのウクライナ侵略と憲法9条」と題して、白千会で毎月法律相談を担当している今泉義竜弁護士(東京法律事務所)の講演がありました。

【要旨】

  • 自民党は4月に「安保提言」で「敵基地攻撃能力を保有」するとし、軍事費を2倍化し10兆円規模にすることを打ち出し、外国への兵器提供を検討するとした。
  • 「9条で日本を守れるか」という意見があるが、憲法は「国家権力の濫用から個人の権利を守る」ためのもので、憲法を守る義務は権力者の方にある。したがって、日本国憲法は改定手続きが厳格であり、衆参議員の2/3以上の賛成で発議し、国民の過半数の賛成が必要とされている。
  • 9条は「日本政府の行為により引き起こされる戦争」から「個人の命」を守るものであり、全体として国の武力行使を絶対的に禁止した規定である。
  • 2015年の「安保法制」で、自国が攻撃されていなくても出動できる(集団的自衛権)とし、自衛隊が世界中どこでも出ていけるようにされた。安保法制のもとでの9条改定は、米国の戦争に自衛隊が全面的に参加していくことを可能にする。
  • 私たちは、憲法9条の精神を追求することこそ最大の「安全保障」だということを確信もって訴えていく必要がある。軍拡、軍事同盟が平和を生むというのは幻想であることを直視すべき。
  • (アフガンで活動中に亡くなった中村哲さんの言葉)「9条がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる。これが我々を守ってきてくれたんだなという実感がありますよ。体で感じた想いですよ」
  • 9条攻撃に草の根から対抗し、憲法の精神を力に、ともに平和な未来を作っていきましょう。

4/24 都区政報告と参院選勝利めざすつどい の様子