ご挨拶

私は浅草の季節料理店で生まれ育ちました。
青春時代、役者・演出家を志し、演劇に情熱を傾けました。

いま、消費税の増税とコロナ禍が重なり、台東区の中小商店や零細事業者が大変な苦
境に立っています。
文化・芸術の若い担い手の心が折れ、その道を断念する人が増えていると聞きます。

都や国が抜本的に支援を強め、台東区の中小商店や飲食店が生業を継続できるよう、
また文化の灯がともし続けられるよう力をつくしたいと決意しています。

略歴

小柳しげる

1972年生まれ。48歳。
浅草寺幼稚園、田原小・蔵前中(現浅草中)・都立忍岡高・法政大学経済学部卒。
演劇を志しフリーで活動。
書店勤務時代、日本共産党に入党。
2度都議選に挑戦するも惜敗。
党都議団事務局員を経て、現在、党台東地区都政対策委員長。

私は小学生のとき、東京大空襲で焼け野原になった浅草の写真を、母校・田原小学校で見て衝撃を受けました。
そして、幼いながらも「二度と戦争をしてはならない」と強く思いました。
この思いが、今も私の胸に刻まれています。

コロナで文化の灯は消させない

小柳しげる文化・芸能座談会

 コロナで活動が閉ざされ苦しむ文化・芸能への支援を…。池袋の名画座・文芸坐、新文芸坐で42年間、支配人を勤めた永田稔さん、浅草で長く活動し、一昨年、真打となった立川吉幸師匠と、演劇に青春をかけた小柳しげるの3人が語り合いました。

永田稔さん
ながた・みのる 1973~2015年、文芸坐、新文芸坐支配人。映画、演劇、演芸の公演を支えた。

立川吉幸さん
たてかわ・きっこう 落語家。2019年5月、上席から真打。前座を二回重ねた苦労人。

入門者減りやめる人増え

小柳
お二人は古い付き合いなんですね。
永田
吉幸が入門したのは97年ですので、それ以来です。
吉幸
永田さんは出演の機会を与えてくださった恩人です。
小柳
お二人を別々に存じ上げていたので驚きました。文化を支える人は、どこかで必ずつながっているのですね。
吉幸
コロナによる休業で、前座、二つ目の仕事がなくなってしまった。真打で蓄積のある人ならば休んでも後で取り戻せるが若手はそうはいかない。稽古もできなくなり心が折れてしまう。やめる人が増え、入門者も減ってしまいました。
小柳
落語、能、歌舞伎すべて稽古は本番であり、本番が稽古。切り離せませんよね。舞台に立つことは大事です。
吉幸
だから寄席を閉じることはできない。これでは芸の継承ができない。落語が滅びてしまいます。
裏方も大変、支援は切実

小柳
永田さんは映画館だけでなく、小劇場の公演で無名の芸人さんの出番をプロデュースしてこられました。
永田
コロナで、役者や芸人だけでなく、裏方も大変です。去年、パルコ劇場の開場公演にいったが、知っているスタッフに泣きつかれてしまいました。
小柳
照明、舞台監督の友人も生活が大変だそうです。そんな中でも自腹で毎週のPCR検査、観客を減らす、稽古場や劇場の消毒。血のにじむような努力によって、演劇ではクラスターは出していません。
永田
演劇も演芸もただでさえ、かつかつでやっている。それでも客席を減らして頑張っています。
小柳
都は独自の支援をほとんど行っていません。文化の切り捨ては都民の切り捨てです。文化・芸術をまもりぬくため頑張ります。
永田吉幸
頑張ってください。




オリンピック・カジノ・外環道など感染拡大・不要不急の事業をやめ、文化の担い手、劇場・高座・ライブハウスなどへの、都独自の休業補償・支援を実現するため全力をあげます。