待機者417人!特養老人ホーム増設待ったなし~第2回区議会定例会開会特集② 田中まさや区議会議員が、区政リポート6月14日号を発行しました
第2回区議会定例会開会特集②
待機者417人!特養老人ホーム増設待ったなし
第2回区議会定例会中の11日の福祉保健委員会で、今年4月1日現在の特別養護老人ホームの入所希望者数が報告されました。
報告によれば、4月の待機者数は417人と昨年10月の442人から25人減りましたが、「いつまで待っても入れない」依然として深刻な事態に変わりがありません。
私は、第2回定例会の本会議で、区長に「区の責任で、特別養護老人ホームの待機者解消」を求めました。民間任せでなく、区として早急に増設すべきです。(左記参照)
要介護Ⅴ・Ⅳだけでも217人と、待機者の半数以上に
昨年4月1日から今年3月31日までの間に入所できた307人の内、最高点は125点(区内施設121点)、最低点は71点(区内施設・けやきの苑・西原)。同じく介護度別では、認知症や高齢者だけの世帯で特例入所が認められる要介護Ⅱ以下は13人にとどまりました。
また、重度者だけで待機者全体の52%に達しており、深刻な事態が明らかになりました。
私は、待機者の中で、申し込みから最も長く待機されている方は何年か、医療的ケアや認知症を発症している高齢者だけの世帯は何人か、などを質問しましたが、区は「つかんでいない」との答弁でしたので保険者として区の責任で実態把握するよう求めました。
地域では、認知症などで自立した生活が送れないのに入所できない現実があります。いつまでも、住み慣れた地域で暮らし続けられる街をつくるためにも、特別養護老人ホームの増設は待ったなしです。
「第2回定例会本会議での田中区議の一般質問」より
区の責任で、特別養護老人ホームの待機者解消求める
10月現在、待機者は442人と依然として深刻です。しかし増設計画は84床の高齢者ケアセンター跡地複合施設だけで、そこもけやきの苑・西原の大規模改修の際の代替施設とする計画でその間は待機者を受け入れられません。区長は、民間で特養の整備を進めると言っていますが、神宮前に整備予定の地域密着型特養29床以外には計画はありません。そもそも地価が高い渋谷区でしかも介護職員不足の中で、民間任せでは待機者解消は進みません。
区の責任で直ちに特別養護老人ホームの増設計画をたて、ケアコミニュティ原宿の丘の再整備の際にも特養を整備すべきです。代々木2・3丁目の国有地、幡ヶ谷2丁目の都営住宅跡地、本町1丁目の警察寮跡地などを早期に取得し、特養など福祉の複合施設として整備すべきです。区長の所見を伺います。
【区長答弁】要旨
渋谷区の特養整備は、23区トップレベル。今後の申し込み状況を踏まえて、国有地、都有地の活用、区有施設の再整備などの際に整備をすすめる。