軍事費についてどう考えていますか

「軍事費についてどう考えていますか」

先日行われた政策勉強会で会場からいただいた質問です。

時間が足りず答えきれなかったのでこちらにあげておきます。

私は、今の日本の軍事費は多すぎる、憲法9条を軸にした外交や交流を重視して、他国と連携した国際的な武力に頼らない安全保障方針に転換することによって減らせるのではないかと考えています。

2021年度の予算は過去最大の5兆4898億円が計上されています。

※しかも、辺野古新基地建設や、イージスアショアの代替経費などはこれには入っておらず、さらに予算は膨らむ見込みです(2020年10月1日付赤旗日刊紙)

桁が大きすぎてピンときませんから、どれくらいの予算なのか、身近な社会保障の予算で考えてみます。

全国の大学生の学費を半額にするのに1.29兆円が必要と言われています。2.6兆円あれば国立も私立も全大学で学費無償化が実現される計算になります。

また、認可保育所(90人定員)を1つ作るのには、国の予算で1億2000万円かかると言われています。

アメリカから(性能に難があると言われる)F-35という戦闘機を大量に購入することになりましたが、

この戦闘機は1機なんと116億円(ぼったくられているという情報もありますが)。1機購入予算で認可保育園が100個ほど作れる計算です。

大学の学費が全員無償化されたら?

希望する子ども全員が認可保育所に預けられるようになったら?

軍事費の予算を一部まわすだけでも、日本の生活ががらりと変わる可能性のある、それくらい大きな予算なのです。

一方で、軍事費を減らしたら日本の安全はどうなってしまうのか?という不安は多くの人が持っていて、一朝一夕に拭えるものではないと思います。

他国に侵略されるリスクがあって、国民の多数が不安を持っている間は、当然ですが、軍事費をやみくもに社会保障にまわすことはできません。

みなさんが、軍事予算減らしてもいいかなと思う時、それは周辺諸国との確固たる信頼関係、友好関係が作られることが大前提になると思います。

それではどうやって周辺諸国との友好・信頼関係を作っていくか。

長くなるので、分けます。