大つきかおり 日本共産党江東区議会議員

築地市場移転をめぐる緊急☆シンポジウム

2015.06.25

6月23日、明治大学リバティタワーで開催された築地市場移転をめぐる緊急シンポジウムに参加しました。

築地市場移転問題シンポジウム

パネリストの東京中央市場労働組合書記長の中澤誠さんからは、豊洲新市場計画の現状と問題点など、市場で働く人の立場からの報告、汚染地購入裁判原告メンバーで一級建築士の水谷和子さんからは、東京都が土壌汚染調査で情報隠しを行っていたことが新たに明らかになったこと、農学博士の三國英實さんからは、市場の役割や市場移転の狙いなどについて、それぞれ報告が行われました。
豊洲新市場は、環状2号線と補助315号線により、3区画に分断されています。現在の築地場内で大活躍しているターレーは、公道を走れないため、新市場では水産と青果を行き来できません。お客様さんから注文を受けても運ぶのが大変になってしまうとのことです。
また、施設の立体配置で、物流コストも大幅に増大する可能性が懸念されることや市場は閉鎖型のため、トラックが市場内には入れず、ドッグシューターが長蛇の列になってしまうのではないか、大型トラックをつけるバースの数も足りないので現在は午前3時から4時ごろまでに終わっていた卸の荷下ろしが午前11時になってし
まうのではないか、などなど市場の構造自体の問題点も報告されました。
また、東京都は都の専門家会議や技術者会議の提言による土壌汚染対策処理を行ったから土壌汚染は大丈夫だとの立場を取っていますが、専門家の皆さんや都民の皆さんは、そもそも、東京都の土壌汚染調査は不十分で、それに基づく処理をいくら行っても土壌汚染は完全に除去できないと指摘してきました。
今回のシンポジウムでは、水谷さんから、実は東京都が本来必要な「帯水層の底面調査」579区画に対し、6割近い333区画の調査を行っていなかったことが報告されまた。
本来やらなければならない調査をやっていなかったことは重大な問題です。これで安全などとは言えません。
所管する江東区の清掃港湾・臨海部対策特別委員会でも、さらに問題点を明らかにして、築地市場の移転中止、見直しを求めていきたいと思います。

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