3月6日、総合区民センターで開かれた日本共産党地区委員会と共産党区議団主催の「豊洲東京ガス工場跡地への築地市場移転問題を考えるシンポジウム」には、170名近くの方がご参加いただき、本当にありがとうございました。会場が満杯で入りきれず、お帰りになった方もいて、大変申し訳ありませんでした。
私は、司会進行を務めさせていただきました。シンポジウムでは、日本環境学会の坂巻幸雄さんに東京都の土壌汚染調査や対策がいかにずさんなものであるかなど基調報告をしていただいたあと、築地の青果の仲卸で働いていた佐藤龍雄さんから、築地市場の現場で働く人たちは、移転を望んでいない人が多いことや豊洲移転が大手中心の巨大な流通拠点にすることが狙いであること、また、東京ガスの豊洲工場で働いていた伊野正之さんからは、炉の中に入って仕事をしていた労働者はベンゼンを吸い込んでいて、ガンを発症する人が多いなどの報告がありました。共産党区議団からは、斉藤信行区議団長が、この間の区議会の論戦や、江東区議会では、東京都のずさんな土壌汚染対策の問題を指摘し、山﨑区長に対し、正面から、受け入れの白紙撤回を求めているのが日本共産党区議団しかいないことなどが報告されました。
第二部では会場からの発言、パネリストの皆さんへの質疑応答が行われました。質問の中では、「コンクリートで覆ってしまえば安全なのでは」などの疑問が出されましたが、これに対し、坂巻先生は、「ニュージーランドのクライストチャーチでの地震の例を示し、コンクリートで覆っても、大地震になれば液状化現象で水と砂が噴き出し、汚染が広がってしまう」と答えました。
引き続き、豊洲東京ガス跡地の土壌汚染問題と東京都のずさんな対策を多くの区民の皆さんに知ってもらい、白紙撤回をさせていきたいと思います。