江東区では、24日、補正予算の審議が行われました。私は、日本共産党区議団を代表し予算に対する総括質疑を行いました。
今回の補正予算は、歳入・歳出を約3,680,000千円増額補正をするものですが、その中身は区民の切実な要求にこたえる施策の追加実施はほとんどなく、余ったお金をもっぱら基金に積み増すという内容となっているのが特徴です。
区は、当初予算で歳入として繰り入れを予定していた財政調整基金を20億円減額し、さらに歳出では、財政調整基金71億円余、公共施設建設基金で16億円余、学校施設建設基金で7.8億円余、区営住宅整備基金で1.1億円余など合計で120億円を超えるお金を、基金として積み増ししました。これによって江東区の基金総額は、22年度末の見込みで、特定目的基金699億7千万円余、定額運用基金で109億6千万円余、総額809億円余にものぼります。
区は、余ったお金はいったん基金に積み立てて、次年度以降の施策のための財源として活用すると述べていますが、区民の暮らしは長引く不況と雇用破壊、年金・医療の負担増のもとで、ますます深刻です。また、認可保育園や特別養護老人ホームの不足も深刻です。
私は、ただ余ったお金を基金に積み増すというのではなく、商店街の電気代の全額補助や民間住宅耐震化助成制度の拡充などの中小企業支援や認可保育園の緊急整備、特別養護老人ホームの増設や重度介護手当の支給など区民のくらしや福祉を守るための施策を積極的に実施すべきだと区の姿勢を質しました。