今日の朝、テレ朝を横目で見ながら出かける支度をしていたら、「夜回りおばさん」というタイトルと、どこかで見た顔の女性が映し出されているのが目に留まりました。よく見ると、辰巳地域で保護司をしている中澤さんではありませんか。
番組では、中澤さんが保護司として、担当する少年たちの仕事や生活などの相談に親身に乗るだけでなく、地域を夜まわり、たむろする近所の少年たちに気さくに声をかけている姿が紹介されていました。また、担当の少年を家に呼び、「お母さんのおにぎりを食べたことがない」という少年におにぎりをふるまったり、お手製のカレーを食べさせたり、まるで母親のように、温かく、そして厳しく接していたのが印象的でした。さらに、親の愛情に飢えている子どもの姿を伝えるなど、親に対しても子どもへの接し方などのアドバイスをしていました。
私が中澤さんと初めてお会いしたのは、大学生の時、江東区でアルバイトをしていた時でした。(もう20年近く前になりますね。)その当時、板橋の実家に住んでいた私は、自分が江東区の議員になるなんて夢にも思っていませんでした。その後、私が江東区の区議候補となり、地域を回る中で、中澤さんと再会をすることとなり、びっくりしました。
いま、多くの若者たちは、複雑な家庭環境や親の貧困、また、せっかく高校や大学を卒業しても正社員になれないなど様々な困難を抱えています。ちょっとしたつまずきや自分は社会に必要とされているのかといった思いから社会に対応できなくなってしまう若者も多いと言われています。
番組で、中澤さんは、窓の外を少年と一緒に見ながら、「世の中には君だけでなく悩みや問題を抱えている人がいっぱいいるんだよ。みんなそれでもがんばっているんだよ」というよなことをおっしゃっていましたが、そうやって、一人ひとりの気持ちに寄り添って、親身に相談に乗ってくれる人がいるというのは本当に心強いものではないかなと思います。
来年度予算の審議の中で私は、足立区などで大きな成果を上げている「若者サポートセンター」を江東区にも設置し、子どもや若者の引きこもりや就職支援など様々な相談に対応できる体制をつくることを区に求めました。区の答弁は、「現状では設置は難しい」というようなものでしたが、ひきつづき、設置を求めていきたいと思います。
若者が未来に希望の持てる社会を!