本日、辰巳団地の建て替え問題で、住民の皆さんと一緒に、東京都に交渉に行きました。
今回はおもに、1人世帯用の1DKの部屋の広さや2DKも含めた間取りの問題、また、工事期間の短縮の問題で交渉を行いました。
1DKについては、これまで東京都は、32平米(居室は6畳一間)で整備を行っていましたが、それでは介護が必要になっても介護ベッドを置いたら、子どもが来ても泊ることができない、ベッドが壁にくっついていたのではヘルパーさんが身体介護をするのが困難、車いすも使えない、などの声が出されていました。
私もこの間、辰巳団地の皆さんとともに1DKの部屋の平米数の引き上げを求めて交渉を行ってきましたが、東京都は3月に、これまでの32平米を35平米に引き上げることを発表しました。
今回の交渉のなかで明らかになったのは、これまで6畳の居室の向きが、縦長だったところを横向きに変えることによって、台所の平米数が増えるということです。平米数が増えるのは歓迎すべきことですが、居室を横向きに変えることによって、押し入れの場所が、台所との境の所になるため、見通しが悪く、台所と居室の一体感が損なわれてしまうという問題が新たに出て来ることが分かりました。
これについては、押し入れの位置についてはこれまでと同じ場所で検討すること、また、2DKについても部屋が玄関側とベランダ側で離れているのは使い勝手が悪いので、見直すことなどを求めるとともに、辰巳団地の建て替えに際しては、間取りや設備、住宅の向きなど、住民の意見も十分聞いたうえで設計を行うことを求めました。
工事期間の短縮については、努力したいとのことでしたが、辰巳の場合、団地の中で、順次建て替えて移動をする方法をとっているため、大幅な工期短縮は難しい現状がありますが、引き続き交渉をしたいと思います。
また、3月11日の地震で辰巳団地も大きな被害が発生をしましたが、今後の液状化対策や、建て替えが後になる住宅の修繕の問題についても要望を行いました。
液状化対策については、今後の検討課題であること、部分的な修繕についてはきちんと行っていくとの回答がありました。
せっかくお金をかけて建て替えを行うのですから、住民の皆さんが本当に住みやすい、安心して老後を暮らせる住宅を造らせていくことが必要だと思います。今後も引き続き住民の皆さんと力を合わせて改善を求めていきます。