大つきかおり 日本共産党都議会議員予定候補

豊洲東京ガス跡地への築地市場の移転は中止を

2013.09.07

築地市場移転反対集会 2013.9.79月7日、築地市場前で、築地市場移転反対の集会が行なわれ、参加しました。集会には、笠井あきら衆議院議員と吉良よし子参議院議員も参加し、スピーチを行ないました。

東京都は、築地市場を土壌汚染が深刻な豊洲の東京ガス跡地へ移転させようとしています。土壌汚染については、適切に処理するから大丈夫だとしていますが、日本環境学会の専門家などからは、都の対策は不十分だと指摘されています。
東京都はこれまで、有楽町層は水を通しにくいからそれ以下には汚染は広がらないと強弁し、調査すら行なってきませんでした。ところが、昨年9月、絞り込み調査で、その有楽町層から環境基準の1000倍ものベンゼンが検出されたことが明らかになりました。
また、東京ガス工場跡地には、8千本以上の木杭やコンクリート杭が埋まっており、その杭が、有楽町層を貫いているのではないかということも指摘され、市民団体は早くから情報開示を求めていました。東京都は、土壌汚染対策工事が始まってから、この杭の除去が予想以上に困難で、また、土壌の処理量が増えたということで、処理工事期間を1年延期。処理費用も86億円も増額しました。土壌汚染対策工事と移転費用は、4500億円を超えます。
集会では、水産仲卸業者の方が、今年行なったアンケートで水産仲卸業者の3分の1が移転できないと答えていると話しておられました。不況のおり、新たな設備投資など業者のみなさんにとっては大変な負担です。
移転を望んでいるのは、大手の事業者とスーパーなどの大手流通業者で、移転後は巨大な流通拠点へと様変わりしてしまうのです。
日本共産党は、大阪の例などを示し、現在地整備は可能だと主張してきました。莫大な費用をかけて、そして築地の文化を破壊してまで、土壌汚染が深刻な豊洲東京ガス工場跡地へ移転させる必要があるのか、疑問です。
集会を行ってる最中も、たくさんの外国人観光客の方が、築地市場を見に来られていました。今の築地だからこそ魅力があるのではないでしょうか。

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