文教委員会速記録第12号

2016年都議会文教委員会での論戦都議会質問

◆都立光明学園の設置、都立久留米特別支援学校の廃止条例に反対する意見表明

○里吉委員 第157号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例について申し上げます。
東京都立光明学園特別支援学校については、なぜ病弱部門である久留米特別支援学校を併置するのか、なぜ新しい校舎の建築に入る前に、病弱の児童生徒にわざわざ久留米から移ってもらうのかなど質疑を行いました。
文部科学省の調査でも、病弱部門の対象である子供の数は特に減少していません。しかし、病弱特別支援学校はまだ広く知られていません。もっと多くの都民に病弱特別支援学校の存在を広報し、必要な児童生徒が学べるようにすべきです。
また、学校の規模が小さくても、人数が少数ですばらしい教育を行っている学校は幾らでもあり、病弱部門の児童生徒数が減っていることをもって久留米特別支援学校をなくし、光明と併置する理由にはなりません。今ある学校で学ぶのが病弱部門の子供たちには最善の教育環境だと思います。
現在、光明特別支援学校の子供たちが学んでいる校舎の一部に病弱部門の子供たちを通わせ、3期に分けた7年にもわたる改修工事を進めている中で学校生活を送るということも、障害のある子供たちが学ぶ環境としてふさわしくありません。このような移行は避けるべきです。今通っている久留米の校舎があるわけですから、工事中はそこで学び、工事が終了した後に移ってくるというのが一番移転のストレスなどが少なく済む方法だと思います。
2つの学校が一つになることで児童生徒数は変わらないのに、養護教諭の人数が減ることも問題です。
以上の理由から、本件には反対とし、意見といたします。