コロナ感染拡大予防のカギはPCR検査の拡充(里吉リーフ②)

世田谷区民新聞

保坂展人(世田谷区長)✖ 里吉ゆみ 対談

 

里吉 私は昨年6月の都議会代表質問で、「PCR検査が少なすぎる」と迫りましたが、小池知事は「必要な検査は実施されている」と繰り返すばかりでした。保坂区長が、7月にPCR検査の抜本拡充として「世田谷モデル」を提案したときは、本当にうれしく、実現のために力を尽くしたいと思いました。

保坂区長 新型コロナウイルスは無症状でも感染力があるため、PCR検査が制限されると、早期治療が困難となり重症化してしまう方もいました。生命の問題ですから、検査の徹底は必ず実現する必要がありました。

里吉 検査拡充の実現に向けて医師の小池晃参議院議員と区長と私、里吉ゆみが懇談しました。感染拡大防止の要として「PCR検査の抜本的拡充を」という点で、私たちと区長のめざしている方向はぴったり一致していましたね。

保坂区長 複数の方に同時にPCR検査を実施して、コストとスピードをあげる「プール方式」の提案もしました。大きな反響を呼んだのは、介護施設への先回り検査を社会的検査として問題提起したことです。国の費用での「行政検査」が短期間で実現できたのは、地域や政治の場で声をあげて頂いた力が大きいと感じています。

里吉 私も区議団と一緒に「プール方式」を求めて厚労省などに申し入れに行きました。このような社会的検査を少なくとも都内全域に広げたいと思っています。

保坂区長 全国一斉に行うレベルにしていきたいですね。感染対策を徹底することが経済回復にもつながります。東京都も「プール方式」を使う介護施設への検査をバックアップしてくれるようになりました。里吉さんには、東京全体の感染対策を徹底する提案を引き続き期待しています。

 

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-08-14/2020081401_03_1.html
世田谷モデルでPCR拡大 抜本拡充へ国の財政支援を 小池書記局長ら保坂区長を懇談(「赤旗」2020年8月14日付)