受験シーズンにおける痴漢加害の防止と被害者の救済に関する緊急申し入れ

ジェンダー平等

日本共産党都議団は、これまでも「痴漢・盗撮ゼロの東京」をめざして調査を行い、議会でも繰り返し質問してきました。

今回の申し入れは、「入試は遅刻厳禁だから受験生がねらい目」と、受験生を狙った痴漢を煽るような投稿がされていることを受け、特に受験シーズンに最も受験生が集まる東京でこそ、対策が必要だということで、行いました。

申し入れ項目は以下の4つです。

1、中学校、高等学校、大学などの受験シーズンに、痴漢加害を起こさせないよう、公共交通機関における対策を普段にも増して強化すること。そのために、関係機関と連携し、駅の係員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回、音声によるアナウンスや電車内の動画、電光掲示板での痴漢の加害防止のための呼びかけなど、具体的なとりくみを行うこと。

2、都営交通と警視庁においては、痴漢被害が発生した場合には、迅速な対応を行うとともに、遅刻せざるをえない状況に至った証明書などを発行すること。また、同様の対応を行うよう鉄道会社など関係機関に働きかけること。

3、大学入学共通テスト、都立大学入試において、痴漢被害を含めて本人の責めによらない事由で遅れた場合は、救済措置の対象となることを周知すること。また、受験の機会を保障できるよう、都立中学・高校で対応するとともに、中学校、高等学校、大学、専門学校など関係機関に働きかけること。

4、都として、関係機関と連携して、痴漢・盗撮被害の実態調査を行うこと。また加害を生まない対策、被害を受けた人の救済についても、関係機関と連携して取り組むこと。

 

申し入れは、東京都知事、教育長、警視総監あてに行いました。

市川雅明交通局電車部長が応対し、「痴漢・盗撮被害は犯罪であり被害にあった方に一生の傷を負わせかねない、許すことのできない行為です」「具体的な対策については、持ち帰って検討します」と答えました。

早速、交通局のTwitterで「痴漢・盗撮・暴力は犯罪行為です。何かお困りのお客様やお気づきのお客様は、駅係員、乗務員、警備員または巡回中の警察官までお知らせください。お客様のご協力をお願いいたします。」と!!