檜原村の産業廃棄物焼却場の建設計画に関する陳情
本日の環境・建設委員会は、「檜原村産廃焼却場の建設計画に関する陳情」についての質疑がありました。全部で12本です。
日本共産党からは、原純子都議が質疑をしました。陳情は、「慎重に審議してほしい」という内容のものが9件と、「設置申請の不許可を求める」のもが3件でした。
「自然豊かな檜原村に産廃焼却場はいらない」と署名は1万5千筆、それ以外にネット署名も1万筆を超えるなど、反対の声はさらに広がっています。
そもそも、産廃焼却場には大量の水が必要なのに、その水をどうやって調達するのかも決まっていない(地下水を使うというが、ここは地下水開発のない地域で、地下水がでるかどうかも疑問、という場所)、騒音や排ガス対策など、さまざまな不安の声もだされており、それらの指摘にたいして、事業者がいつ回答できるか、めども立っていない状況です。
村議会も反対決議を全会一致で採択し、9月議会では、村長も反対を表明しました。
地域住民でなくても、今脱炭素に向けて、焼却施設は減らす努力をすべきなのに、多摩地域の中で最大の焼却量となる施設を、国立公園内という自然豊かな場所につくるというのは、納得できません。
私たちは全て「採択すべき」との意向を表明しましたが、意見が分かれたために協議になりました。
結果として、「慎重に審議してほしい」という陳情については、「趣旨採択」に変更し、全会一致することができました。
しかし、「設置申請の不許可を求める」陳情は、不採択主張する、自民、公明、都ファと、継続を求める、共産、立憲、グリーンと別れたまま。都議会では、複数会派が継続を求めた場合、結論をだすのではなく各会派の合意のもと継続としてきました。
委員長から複数会派から継続との申し出があるので、継続としたいと思うがどうか、と提案がありましたが、不採択を主張する3会派は、あくまで採決を求めました。
そのため時間をかけることになりましたが、結果としては、議論は平行線となり、「採択」することに対し、私が、「継続審議を求める動議」を提案。共産党2人、立憲、グリーンの賛成少数で否決されました。
「設置申請の不許可を求める」陳情3件の審査結果は、不採択となりました。
(不採択を主張=自民、公明、都ファ、立憲 採択を主張=共産、グリーン)