今さらではありますが、講談社が出している絵本「はじめてのはたらくくるま」を読みました。この本は、3歳~6歳向けに消防車やバス、工事車両など働く車を紹介する絵本ですが、自衛隊の車両も載っていると話題になっていました。
戦車などが少し載っているだけだと思っていましたが、読んでみると29ページ中6ページも自衛隊に紙面を割いている事に驚きました。
その内容も、例えば戦車は3種類(74式、90式、10式)をそれぞれ載せ、砲側弾薬車など一般的とは言えない車両も紹介されています。さらに、アメリカから大量購入しようとしているF-35A戦闘機や空母化しようとしているヘリコプター搭載護衛艦、潜水艦など「はたらくくるま」とは到底いえないものまで登場しています。また、表紙の陸上自衛隊の写真も帯で隠れるようになっていることも意図的だと感じます。
私も小さいときは繰り返し電車やのりもの図鑑を繰り返し読んだ記憶があります。新日本婦人の会が出版社を訪問した際に、「乗り物をかっこよく見せたいという本づくり」「政治的意図はない」と説明したとのことですが、影響力の大きい出版社として子どもの発達にどんな影響を与えるかなども考える必要があるのではないでしょうか。
最近、アニメやマンガを利用した自衛官募集の宣伝をよく目にしますが、若者を狙った宣伝が増えている背景には、少子化とともに安倍政権のもとでの「戦争できる国づくり」のもとで自衛官の応募が減少していることもあるのではないでしょうか。
自民党が参議院選挙の公約の重点項目で「早期の憲法改正を目指します」と明記し、改憲の狙いの一つは、新規自衛官の適齢者として若者の名簿を自治体から強制的に提出させることです。子どもをターゲットにした自衛隊の勧誘をやめさせるためにも、参議院選挙で改憲ストップの世論を広げて自民党を減らすことが求められています。そのためにも参院選にむけて対話・宣伝をがんばります。