「サンライフ練馬」の廃止は待った! 区立美術館ならではの良さを引き出し サンライフと共存する計画に
サンライフ練馬(中高年齢労働者福祉センター/貫井)はコロン禍のもとでも7万人を超える区民が利用している施設です。これまで区は、区立美術館をサンライフ練馬の敷地に拡張しながら改修するとしてきました。しかし、突然、区はサンライフ練馬を廃止し、その敷地も使って区立美術館を建て変えようとしています。
高齢化が進む中、身近な地域の公共施設の重要性は増す一方です。サンライフ廃止を前提にした美術館再整備は見直し、区立美術館ならではの良さを引き出しながら、多くの区民が利用するサンライフ練馬と共存する計画にすべきです。
「稲荷山公園」現状にあわせた計画変更を
毎日の暮らしを豊かにするために公園が果たす役割は重要です。しかし、区が進めている稲荷山公園の整備区域内には約400世帯が暮らし、大泉井頭公園の整備区域内には約200世帯が暮らしていますが、今後立ち退きを迫られることになります。何十年も前に作られた計画に固執するのではなく、まちの現状に合わせ住民への影響を最小限にする公園整備に、住民の声も聞きながら見直すべきです。
住民参加で防災公園の実現を「としまえん跡地」の公園計画
長年、多くの人に愛されてきた「としまえん」跡地に整備される練馬城址公園。防災公園のはずが、区・事業者・都による住民不在の合意のもと、敷地の約半分にハリーポッター施設の建設が進んでいます。
さらに区は、防災のための道路(補助133号線)を、区立美術館とハリポタ施設を接続するために「(仮称)映像∞文化の道」とすると、これまで聞いたこともない計画を打ち出しました。
練馬城址公園は防災機能をきちんと発揮できるよう、住民参加のもとで進めるべきです。
「燃え広がらないまち」より「燃えにくいまちに」 ―桜台―
練馬区は震災時の延焼対策のために桜台2丁目などの地域を指定し、道路新設や拡幅などの道路整備を進めています。しかし、震災から命を守るためには、耐震化によって住宅倒壊を防いだり、感震ブレーカーの普及で出火を防ぐ、消防水利の整備で初期消火しやすい環境を作るなど、「燃えにくいまちづくり」こそ大切です。
「大泉第二中学校」を道路で分断! 教育環境こわす道路整備は見直しを
中学校の真ん中に2本も道路を通すという前代未聞の計画は、とんでもありません。危険な道路など交通面の問題は、現道の拡幅で解決すべきです。
陥没事故を起こした「外環道」の工事はいったん中止を
一昨年、調布市の東京外郭環状道路(外環道)工事のルート上で道路が陥没する事故が起こりました。地下40メートルの掘削工事なので地上には影響を与えないと説明していた前提が崩れています。練馬区部分の工事を開始しようとしており、住民の不安は増大しています。工事は中止し、2兆3500億円と当初の2倍に膨れ上がった建設費はコロナ対策に振り向けるべきです。
「石神井公園駅前」再開発ビル103㍍と道路16㍍は白紙に
長年、区と住民が話し合って定めた高さ制限も変え、住民の声も聴かないまま計画を推進。さらに、再開発ビルと道路に110億円もの税金が投じられようとしています。開発優先の税金の使い方は改め、区民の暮らし・営業応援に使うべきです。