2月8日~3月15日で行われていた区議会第1回定例会が閉会しました。
第1回定例会では、区の来年度予算を審議する「予算特別委員会」が行われ、1問1答で款別に質疑を行いました。審議の結果、日本共産党練馬区議団は2024年度一般会計・国民健康保険事業会計・介護保険会計・後期高齢者医療会計の4予算に反対しました。
練馬区の2024年度予算は、3,230億8,836万円で前年度より8.2%増え、過去最大となりました。2024年度予算には、学校給食完全無償化や木造住宅の耐震化助成の拡充・感震ブレーカーの貸与、ヤングケアラーなど支援が必要な子ども達への支援充実など多くの要望が寄せられ、党区議団も求めてきた施策も多数盛り込まれています。
一方で、国民健康保険料が大幅に値上げとなり、介護保険・後期高齢者医療制度も保険料負担も増えて暮らしを圧迫し、産業経済費は予算全体の1%程度しかなく、他自治体で実施され効果の明らかな住宅リフォーム助成や多くの事業者を対象にした店舗リニューアル助成の実施には背を向けるなど物価高騰から暮らしや事業者を支える対策が不十分です。
また、当初76億円としていた工事費が約90億円に膨らんでいる区立美術館・貫井図書館の再整備や約400世帯の立退きが必要になる稲荷山公園の整備など今後も多額の事業費を必要とする開発を推進し、多くの方が見直しを求める区立谷原保育園の閉園計画は地域の保育需要や区民の声も顧みずに突き進むなど、2024年度予算は前進面がある一方で、様々な問題もあります。
物価高騰で深刻な暮らしの困難が増している時だからこそ、区民生活や区内事業者への支援する施策を充実させられるよう、引き続き取り組みます。