「賃上げも自分の時間も」 世界の流れは労働時間短縮

2023年12月の本会議で人間らしい働き方について質問しました。労働時間短縮の社会実験を行なったアイスランドでは、健康やワークライフバランスが改善し、生産性もアップ。日本でも賃上げと一体に労働時間短縮を進めましょう!

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まず、人間らしい働き方についてです。日本共産党は101年前に政党を作った時から、8時間労働を掲げ、労働時間の短縮を求めてきました。

世界の流れは労働時間の短縮です。

世界で最もジェンダー平等が進むアイスランドの大使から、私も直接話を聞きました。アイスランドでは、政府と首都レイキャビック市議会が、労働組合などの要請を受け、週40時間の労働時間を35、6時間に短縮する実証実験を行いました。結果は、ストレスや燃え尽き症候群のリスクが減り、健康やワークライフバランスが改善し、趣味や家族との時間が増え、生産性は上がりました。この成功を受けて、アイスランドの労働者の9割が、同じ給与のまま労働時間を短縮、もしくは予定しているそうです。

Q1 長時間労働が最も深刻なのは、東京をはじめ首都圏です。正規労働者の都民は、仕事に約10時間、通勤などに1時間40分、つまり12時間近く時間をとられています。これでは、子育てや介護も自分の時間も持てません。
東京の問題として、長時間の労働と通勤が、暮らしに与える影響を、知事はどう認識していますか。

Q2 都庁職員の勤務時間の状況も伺います。

Q3 連合の調査では、社会人Z世代の最も関心がある社会課題は、長時間労働(ワークライフバランス)です。その1番の理由は「自分の暮らしを守ることになるから」です。こうした時代の変化に応えていくべきではありませんか。

賃金を下げずに1日の労働時間を減らすことが必要です。

Q4 労働時間の短縮は、男女ともに生活時間を取り戻し、ジェンダー平等、ウェルビーイングも実現します。都はどういう認識ですか。

Q5 アイスランドのような、労働時間短縮の実証実験と効果の検証を行うことを提案します。いかがですか。

フランスは1936年、反ファシズムを掲げる社会党と共産党の人民戦線政府がバカンスを導入しました。政府の閣僚は、余暇を通して、生きる喜びと人としての尊厳の意味を見出してほしいと話したそうです。余暇とは自分の好きに使える、自由な時間です。疲れを取ることに留まらない、生き方の根本に関わる理念があります。結果的に、視野を広げ仕事の幅も広がります。

Q6 都は、休暇、余暇、とりわけ、長期休暇、連続して長く休むことの重要性、健康への影響をどう認識していますか。

【質問動画はこちらから】
https://www.youtube.com/watch?v=QdOQvTCYPcU&list=PLVkT5RVe0DfwV77jJEQOQe4sONMia6gXH&index=38