危険な猛暑。気候危機対策として都市の樹木を増やすことが大切です
東京都議会議員選挙の最中、早くも危険な猛暑です
今年2月の本会議で、気候危機対策として大切な都市の樹木を増やすことについて質問しました。
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次に、気候危機対策として大切な、樹木を増やすことです。
気温上昇が進む中、欧米もアジアも都市の樹木を増やすことを進めています。ところが東京には、目標も計画もありません。私の地元豊島区は、公園の一人当たりの面積が23区でワースト1。樹木の枝葉で覆われる地面の面積の割合である樹冠被覆率も低く、樹木が身近な存在とは言えません。
韓国ソウル市は40万株の木を植え、中心部に緑の回廊を作ることを目指しています。
Q1 樹木は暑さを緩和し、CO2や大気汚染物質を吸収し、降雨を受け止めます。生き物の生息空間も確保します。知事は、こうした都市における樹木の役割や環境への影響をどう認識していますか。
アメリカではニューヨーク市が樹冠被覆率を30%に上げるために樹木を増やすなど、63都市で目標があります。
私はアメリカ政府の方から直接伺いました。お話から学んだのは、樹木の価値を可視化することで、政府の予算を確保し、市民の理解も広げているということです。
各自治体は政府が開発したプログラムi―treeを用いて、1本1本の樹木が環境にもたらす効果や金銭価値、街路樹があることでどれだけ地域の価値が上がるかも市民に知らせます。そうした中で市民も参加し樹木を増やし、育て、落ち葉の掃除も行うようになっています。
Q2 樹木が持つ環境への影響力とその価値を、都民に見えるようにし、分かりやすく共有することが大切ではありませんか。
都は、世界の努力に逆行し樹木を大量伐採しますが、必要なのは安易な伐採を規制し、樹木を増やし、いかすことです。
Q3 フランスのリヨンは、街路樹が約90%伐採されたことで市民運動が起こり、樹木憲章が制定されました。官民学、全ての関係者に、都市樹木の価値や保全の具体的なアクションを示し、街路樹の哲学書として活用されています。今では樹木政策の先進都市になっています。
都として樹木保全条例を制定することを提案します。知事、いかがですか。
Q4樹木を増やす計画をつくり、樹冠被覆率の目標を持ってとりくむことが必要ではありませんか。
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