マイナ保険証はいらない!

マイナカードのトラブルが後を絶ちません。年金情報が他人に漏れていた、別人の障がい者手帳の情報がひも付けられていた、他人の顔でも顔認証できたなどの事例が、新たに明らかになりました。
とくに深刻なのは、マイナンバー保険証の問題です。他人の医療情報がひも付けられていた事例が大規模に見つかりました。マイナ保険証で保険資格が確認できず、医療費を10割負担せざるを得なかったり、受診できなかった事例がたくさん起きていることも明らかになりました。命にかかわる重大問題です。
マイナ保険証を使っている人はまだごく少数なのに、この有り様です。来年秋に今の健康保険証を廃止しマイナ保険証に一本化したら、大混乱が起きることは必至です。
日本共産党は、マイナンバーカードの運用をいったん停止して全面的な総点検を行うとともに、健康保険証の廃止は撤回・中止することを、つよく求めます。
みなさん。健康保険証があれば、全国いつでもどこでも保険診療が受けられる日本の医療システムは、世界に誇るものです。いまの制度にまったく問題はありません。
一方、マイナ保険証は、高齢者や障がい者など、弱い立場の人にまったく優しくない制度です。マイナカードを取得するのも、受診のさいに画面の操作をするのも一苦労です。暗証番号を自己管理するのも大変で、3回まちがえるとロックがかかってしまいます。しかも、今の健康保険証は自動的に更新されるのに、マイナ保険証は5年ごとに自分で申請して更新しなくてはならず、申請し忘れたら無保険です。介護施設などからは、入居者のマイナカードと暗証番号を保管するのは困難、施設入居者や在宅介護の一人暮らしの高齢者のマイナ保険証申請・更新は誰が行うのかなど、深刻な悲鳴が広がっています。
マイナ保険証を持たない人には健康保険の資格確認書を発行するといいますが、1年ごとに自分で申請しなくてはなりません。申請できず無保険になる人が生まれ、国民皆保険制度が崩れかねません。だいたい、マイナカードの取得は任意です。健康保険証を廃止し、マイナ保険証を強制するのは許されません。
「健康保険証を廃止するな」「マイナ保険証を強要するな」、この声を広げましょう。
ただいま、マイナンバー制度反対連絡会の署名(※)を集めています。ぜひご協力ください。(※中央社会保障推進協議会のホームページから取れる)
みなさん。
国会では、岸田政権と自民党、公明党、維新の会、国民民主党によって、マイナカードを強要し、健康保険証を廃止する法律が強行されましたが、健康保険証廃止をやめさせることは今からでも十分できます。
共同通信の世論調査では、マイナンバー制度や利用拡大に不安を感じる人、健康保険証の廃止に反対の人が7割を超えています。「産経新聞」や「読売新聞」でさえ、社説でマイナ保険証はいったん「立ち止まれ」と求めています。岸田政権は、この国民の声を真剣に受け止めるべきです。
日本共産党は、国会閉会中の審査でも、マイナ保険証問題を徹底追及し、健康保険証の廃止を中止させるために、全力をあげます。