共産党、都17年度予算案に賛成

都議団会見 「是々非々の立場で」

日本共産党東京都議団(17人)は28日、小池百合子知事が編成した2017年度一般会計予算案に賛成しました。

 

大山とも子幹事長は都庁内で会見し、来年度予算案に賛成した理由について、「福祉、教育などいくつかの分野で、都民要求を反映した施策の一定の前進がみられること、今後さらなる施策の前進を期待できる答弁があった」とのべました。

 

前進した主な施策として▽保育園の待機児童解消目標の大幅引き上げ▽保育士給与の引き上げへの補助▽保育園への土地貸し出し時の固定資産税などの減免措置▽私立高校生(年収760万円未満世帯)の授業料無償化▽都立高校生への給付型奨学金の創設──などをあげました。
大山氏は「切実な都民要求から見れば部分的ではあるが、石原都政以降の都政の流れから見れば一定の変化ととらえるべきであり、重要な成果だ」と評価しました。

 

豊洲移転問題への小池知事の対応について大山氏は「自民党などからの豊洲移転断行という激しい攻撃のなかでも、知事は移転を立ち止まって検証する立場を崩していない」と話し、共産党として豊洲移転中止、築地市場の再整備を求めていく立場を表明しました。
一方で「これまでの石原都政以来の流れを引きずっている部分がかなりある」として、住民の反対の強い幹線道路などの見直しが進んでいない問題点をあげました。しかし共産党の再三の見直し要求のなかで、小池知事が「見直すべきは見直す」と答弁したとして「今後も小池都政の進む方向を注視し、是々非々の立場で対応を行う」とのべました。

 

一部会派から「知事与党」と指摘されているがとの質問に、大山氏は「知事与党ではありません。良いことには賛成し、悪いことには反対する。今回は是として予算に賛成した」と答えました。

 

会見には清水ひで子政調委員長、そねはじめ副団長、植木こうじ、和泉なおみの各都議が同席しました。