自衛隊を9条に書き込む安倍改憲は「戦争放棄」の1項や「戦力不保持」の2項と矛盾し、海外での武力行使を無制限に拡大する。9条をふくむ現憲法にこの社会を近づけていくことこそ私たちの役割です──里吉ゆみ
《世田谷区民新聞5月号掲載》
憲法施行70年の今年、皆さんは憲法記念日をどのようにすごされましたか。
私は5月3日憲法記念日は、毎年地元の「烏山9条の会」(正式には「憲法9条に愛せられ憲法9条を愛する烏山地域の会」)の企画に参加しています。(世話人会の一人。)講演や映画鑑賞など多彩なプログラムで取り組んできました。今年の企画は、八法亭みややっこの憲法噺。落語で憲法を語ることで有名な飯田美也子弁護士は、日本共産党の衆議院小選挙区予定候補でもあります。お話は、落語のようなスタイルですが、しっかりレジメもあって、憲法の成り立ちやポイントはしっかり押さえていてあっという間の90分でした。改めて日本国憲法のすばらしさをかみしめました。戦前は女性の参政権もなく、姦通罪も女性だけという女性蔑視の時代でした。9条だけでなく男女平等や個人の尊厳、幸福追求権など、ひとつひとつが私たちの生活に直結していること、この憲法に社会を近づけていくことが私たちの役割だと思いました。
安倍首相は、今年の憲法記念日に開催された改憲派の集会へのメッセージで、憲法9条に自衛隊を明記した新憲法を2020年に施行したいと表明しました。自衛隊を9条に書き込むことは「戦争放棄」の1項や「戦力不保持」の2項と矛盾するものです。これまでの歯止めをなくし、海外での武力行使を無制限にすることになり、1項2項が残っていても、9条の基本精神は根本から崩されることになります。絶対に許せません。 今度の都議選はこの改憲派に厳しい審判をくだす、憲法守るためにも勝ち抜く決意です。