「こんにちは 里吉ゆみです」

《世田谷区民新聞4月号掲載》

豊洲移転はきっぱり中止、都議選で審判を

築地市場の豊洲移転問題は、今度の都議選の大争点です。
共産党都議団は、深刻な地下水汚染が明確になったもとで、きっぱり豊洲移転中止を求めています。自民党・公明党は、豊洲移転推進をあらためて表明しました。
私たちは、豊洲移転を強引に進めてきた都の二つのウソを暴き、豊洲移転中止の論戦で議会をリードしてきました。一つは、豊洲新市場の「地下空間」を発見し、都政を揺るがす大問題にしてきたこと、もう一つは、「豊洲新市場予定地の土壌汚染は全て取り除いている」というウソを暴いたことです。
12月に私が行った代表質問に、知事は初めて土壌汚染を取り除いたのは調査をしたところだけで、それ以外に汚染が残っている可能性を認めました。都が行った3月の地下水調査では環境基準の百倍のベンゼンなど、そのことが証明されたのです。都は食の安全・安心を確保するため、市場の地上も地下も環境基準以下にすると都民に約束しました。地下に環境基準を大きく超える汚染が広範囲に残されていることがわかった以上、豊洲移転は中止しかありません。
しかし自民党は、豊洲は安全だと「安全神話」を振りまき、築地が汚染されているかのように宣伝し、豊洲へ移転すべきと主張しています。築地市場の端にある環状二号線の整備に向けた調査で、ヒ素が基準値の2・4倍など検出されましたが、自然由来の可能性もあります。豊洲新市場予定地の汚染の規模や深刻さとはレベルがまったく違います。築地バッシングに対し、築地の女将さんの会が「営業妨害だ」と抗議の記者会見を行いましたが、当然です。築地での再整備は、7年間800億円あれば可能と試算されていますから十分可能です。
豊洲移転を中止させるために、都議会におしあげてください。