11・3ウィメンズ・アクション②
生きづらい社会に「おかしい」と声をあげ
政権交代で誰も置きざりにしない
政治の実現を
伊藤大気・衆院東京14区国政対策責任者
臨時国会が開かれ、いよいよ菅政権がかかげる安倍政治の「継承・発展」の中身が浮き彫りになりました。国政私物化、憲法破壊の政治を推し進めています。その表れの一つが日本学術会議の任命問題です。これは学術会議だけに向けられた攻撃ではありません。子どもたちは学校で人類がひらいてきた自由への獲得、英知を学びます。菅政権が学術会議にむけた学問の自由に介入する行為は、未来を生きる子どもたちの学ぶ権利を侵害することにもつながります。一人の父親として、決して許すことはできません。
コロナ危機と二度にわたる消費税の増税は、生きづらい社会をさらに深刻化させました。突然の解雇・雇い止めがひろがり、7月までに非正規労働者が131万人職を失いました。そのうち90万人は女性です。非正規雇用の平均所得は175万円。、それが4万4000円も下がっている。「仕事が減り、この先どう生きていけばいいのか。子どもたちは2食で我慢してもらい、わたしは1日1食があたりまえ」こういった現実が起きている。
業者のみなさんも深刻です。先日うかがった酒屋さん、売り上げは前年度の50%になりました。「うちはなんとか12月を乗り越えることができるかもしれない、でもね、飲食店は最悪だよ」と話してくれました。飲食店のみなさんは「GOTOイート、GOTOトラベルをやっても、しっかりPCR検査をやってくれなくちゃ、誰が感染しているかわからない。営業はあがったりだよ」昨年の7割以上減収したというお話も。飲食店の減収の影響が、お酒をおろしている酒屋さんにも影響が出ている。
インバウンド頼みの経済も深刻です。メッキ加工の職人さんから話を聞きました。成田や羽田にお土産品を卸していた。けれど、コロナの影響で中国などアジアからの旅行者が大きく減るなかで「伊藤さん、正直いって今年の収入は持続化給付金の100万円だけだよ、あとは年金で生活している」
来年を迎えられるかわからない、働くみなさんも業者のみなさんも、爪の先に火を灯す思い出懸命に生きているのに、菅政権は持続給付金も雇用調整助成金の打ち切りを決めました。これが政治が果たす役割でしょうか。政治が果たす役割は公助です。
みなさん、今度の選挙で、このような冷たい政治から政権交代を実現し、コロナ危機をのりこえて誰も置き去りにしない社会を実現しましょう。
「政治は変わらない」という人がいます。これまで期待を裏切られてきたからです。わたしたちは無力なのか、変える力はないのでしょうか。そんなことはありません。コロナ危機のもとで、現金給付は行わないという立場だった安倍政権の態度を変え、特別定額給付金を実現。緊急事態宣言のなか、声があげにくい状況のなかでも検察庁法改正を廃案に追い込みました。
性暴力に泣き寝入りしてきた被害者が声をあげ、性暴力はおかしいという世論が広がっています。戦後75年経った世界で、核兵器を禁止する条約が発効されることが決まりました。
生きづらい社会に「生きづらい」「おかしい」と声を上げることで、政治や世界を変える力を私たちはもっています。
政治は変わります。政治をつくるのは私たちだからです。
今の現実に目を塞ぎたくない、政治を変えたいと願っている皆さん。新しい政治をつくるために、ともに立ち上がりましょう。
誰からの思いを変えることは大変かもしれない。でも、今の政治に不満があるなら、変えるために声をあげよう。誰もが自分らしく生きられる未来を一緒につくりましょう。