教え子を再び戦場におくるな
台東区内の小・中学校の教職員で作る、都教組台東支部の定期総会に来賓出席をしました。教員として子ども達に教えている先生たちの貴重な現場の声を聴く機会でもあります。
定年後週2回、学校で子ども達の授業のサポートをしている先生から、「今年の参議院選は憲法改正をして9条を壊し、人権の言葉も無くなってしまう。憲法改正をさせてしまうのか。それをやめさせるのかを選択する選挙があります。どうか選挙に行かないという選択ではなく、選挙に行こうと声を掛け合ってほしい」と話をされていました。その原点が『教え子を再び戦場におくるな』というスローガンです。
教職員の労働組合は大きく分かれています。そのうちの全日本教職員組合(全教組)と日本教職員組合(日教組)という二つの大きな組織が、いまもこのスローガンを運動の原点として掲げています。一つの全国的な労働組合が路線の問題をめぐって大きく分かれたのちにも、基本的なスローガンを共有しているという例は極めて珍しいものだと思います。
現役教員からの発言で「ギガスクール構想で、タブレットパソコンが生徒に配られたが、充電中にタブレットの充電池が膨らみ危険を感じた。」「卒業した6年生のタブレットを新6年生が引き継ぐのだが、生徒の数が違い、タブレットが足りなかった」など危険性やタブレット数の問題や「産休に入る教員の代替えを現場の先生方が必死に行っている。現場任せにしないでほしい」などの声が聴けました。
人員の問題や賃金アップ・ボーナス支給月数など課題解決には組合として交渉することが不可欠です。誰かが決めてそのレールに乗ればいい。という事ではありません。自分たちの働く環境をよりよくして、子ども達に良い学習を提供したい、だからこそ組合要求は大切なものでもあります。公立校は税金で運営されています。私立にも補助金が入り税金も使われています。
理不尽な校則の問題、ヤングケアラーという若者たちの家族ケア問題・家庭と子ども達の生活など、忙しすぎる教員や子ども達、課題山積ではありますが国会・都議会・区議会を通じ課題解決に、そして地域の皆さんと一緒に考えることができる。そんな地域づくりをこれからもやっていきたいです。
学校教育や子ども食堂を通じ、広がりがあるいまだからこそ、政治のことに関心をもってもらえるように頑張ります。