子どもの意見・その声を

学校教育

中学校では区立の霧ヶ峰学園に行き校外授業を行っています。校外授業での班編成での相談が来ました。

いまの学年になり霧ヶ峰での班活動をするにあたり、クラス内の生徒同士で霧ヶ峰での活動する班メンバーを自主的にきめた。班が決まり日常の学校活動中に、生徒同士の悪ふざけを見た教師が、一人の生徒をほかの班のメンバーと入れ替えた班編成を公表した。保護者からの話では、その生徒の移動先の班には生徒会の役員をやっている子がいる。目をかけることもできるのでその班に編成を変えた。と教員から話をされた。

これが概略です。大人の目線(教員の目線)で見れば校外授業で安全確保のため、悪ふざけをしていた生徒を別の班とトレードをした。というだけの話で終わってしまうことかもしれません。

しかし、ここには子どもの声が反映していないと私は考えます。最初の班編成の時には生徒自ら編成を考える行動をしています。しかし悪ふざけを知った教員が、生徒が自主的に決めた班編成を一方的に変えてしまうのは問題です。

もちろん日常的に生徒同士の関係が悪いのであれば、最初の班編成をするときに教師から助言をするでしょう。しかしそのような状態ではなかったと聞いています。

自主的に決めた班編成を変えなければ、校外授業が安全に行えないと判断をしたのであれば、そのことから話しあうのが筋だろうと保護者からも話を聞きました。

日常の学校生活を見ているのは教職員です。教員も生徒も忙しく時間に流されてしまうこともわかります。しかし今回の事のような、生徒の自主性を奪うような事になってしまうことは残念でなりません。

安全の確保と経験値の少ない子ども達との関係を考えれば、教員の行った行為に理解ができない事ではありません。しかしその一方で自分たちが決めたことに、大人の口出しで班編成が壊されてしまったこと、子ども達の心にどのように影響するのかも考えていかなければなりません。

保護者と生徒・学校と教育委員会と共に、このことを例にどうすればよかったのか。なぜそのようなことになってしまったのかなどの課題を抽出して、これからの学校生活に生かしてほしいと私も話し合いをしています。

校則問題もジェンダー標準服の課題も簡単に片付く課題ではありません。しかし子ども達の意見も言える環境や、聞き取りができる関係と、それを反映することが大切です。

 

台東区ホームページより

台東区ホームページより 霧ヶ峰学園