特養浅草リニューアル

台東区

台東区社会福祉事業団が運営している、特養浅草(台東区浅草4丁目26の2)が大規模改修を終え、10月再オープンに向け準備をしています。建物は1987年(昭和62年)事業開始の台東区で初の特養でした。

その当時の議会でのやり取りを先輩議員に聞くと「介護は家でやるのが当たり前。施設はいらない」という与党発言もあった。と聞きました。近隣住民からも、「救急車や霊柩車が頻繁に出入りするなら、作らないでほしい」という声も上がっていたそうです。

開設当初の職員は、「入居者はもともと台東区民。とにかく住民の皆さんに施設を理解してもらおう。施設内のイベントにも近隣住民を招こう。三社祭では休憩所として解放しよう」と町に受け入れられる施設づくりに躍起になっていた」そんな話も当時聞いたことも思い出します。。

外のベランダには、つつじが植えられていた風景は最初のパンフレットにも掲載されていました。入居者さん達が水やりなどをして花はしばらく咲いていました。私が入職したときには、入居者の介護が重度化してきたため、職員も植木にまで手が回らず枯れてしまったことを思い出しました。

当時わたしは、区から来ていた施設長に「区に掛け合って、植木を植え直す予算をつけてもらって」と話もしていました。

思い出すとキリがありませんが、その浅草の大規模改修がおわり見学させていただきました。

大規模改修前毎週、介護職含み浅草職員と区の担当者で施設内の設計を、入居されている人も職員も使いやすい、住みやすい施設の大規模改修を目指そうと議論を重ねていたそうです。わたしも議会の中で、冬の加湿のことなど取り上げ住環境の向上の発信をしてきました。

浅草の職員は、家族会の支援も受け、入居者さん達に少しでも潤いのある生活をと、ベランダに花や実のなる植物を植えていました。つつじが植えられていた時のような統一感はありませんが、『ベッドで寝ていても外の風が感じられるように、緑が手元に感じられるようにと』、昼休みや終業後も手入れをしたと話を伺い、それこそしっかり予算をつけて『花のこころ』を推進してほしいと感じた時でもありました。

一部屋4人部屋から3人部屋に変え、ショートステイも個室に設えを変えたので入居者数が減ります。入居者数が減ることで職員数も変わってきます。多階層の施設の職場体制を、体験している私だからこそ、議会で発信ができることがあると自負しています。

現場の声を区に届け、福祉の充実を。それがわたしの役目でもあります。