見えていますか。 障害者の不便が

地域課題活動報告

皆さんも歩いていて点字ブロックを体験したことがあると思います。点字ブロックは、目の不自由な方がそれを頼りに歩くための補助具です。

先日、金子文京区議・福手裕子都議とともに根津駅周辺を全日本視覚障害者協議会の方々と歩き実際の不便さを伺いました。

根津駅交差点(赤札堂)では、ピヨピヨ音が鳴る音声信号が一方向しかついていない為不安であることや、ガードレールの無い道路で白線が消えていると弱視の方は目印が見えない。など健常者では気づかない点を聞かせていただきました。

その中でも建物内の点字ブロックの事は私もあまり気にしていませんでしたが、建物のコンセプトで黄色ではないブロックが使われていることでヒヤリとしたことがある話でした。

一緒に回った方は、生まれた時からの障害で、0.01の弱視、かろうじて黄色ブロックなら色がわかる方でした。室内ブロックが床と同系色で階段室の明かりも薄暗く、ゆっくり歩いていたつもりだが杖を通じての感触を逃し階段の段差でヒヤッとしたそうです。

健常者であれば、明るさや階段の位置など気にならないと感じる場所ではありましたが、節電で少し薄暗い場所はほとんど夜のように真っ暗に感じるとの話でした。

台東区役所に手続きに行った時、総合案内に行き目的の係まで誘導してもらうのだが点字ブロックが途中までしかなく不便を感じた事や台東保健所の1階は明かりが少なくほとんど見えないと話を伺い私の知見不足を感じました。健常者からすれば、点字ブロックは歩きにくいとか、あまり人のいない場所に明かりをつけておけば省エネが成っていないとか、音声信号はうるさいとの意見も聞きます。

視覚障害者からすれば、それが命綱になることを改めて考えさせられました。以前も視覚障害者の方々と日暮里駅の点検をしたときに、点字ブロックが新旧混在している場所、ホームドアの設置調査などを見てきました。誰もが住みやすい地域とは簡単な言葉ではありますが単純ではありません。しかし弱者にやさしい街は誰もが住みやすい街だと私は考えます。設置費用が掛かるからとか維持が大変だからではなく、予算の使い方を変えればやさしい街へのインフラ整備はできます。毎年の基金への積立額の一部の使い方を考えればできます。これからも求め続けます。

不忍通りふれあい館の館内もチェック。