上野広小路三橋(みはし)遺構完成

地域課題

上野公園の下町風俗資料館わきに、上野広小路遺跡三橋(みはし)遺構が移設されました。この遺構は、2005年の上野地下駐車場工事調査の際に発見された遺跡です。

上野地下駐車場開発は1台の駐車場を作るのに、1億円かかると言われ台東区内外の学識経験者や住民らも建設反対の声があがった区営の駐車場開発でした。この開発の事は地域の方々も話には聞いていました。

この遺構移設の工事が行われている際、工事幕が広範囲にひかれたことにより、資料館が無くなるのか?などの質問を受け、工事内容の掲示が小さすぎることは以前のニュースでも取り上げをしました。

その点は工事期間中改善されることがなかったので今後の議会でも取り上げていきます。

わたしはこの移設工事自体は、今後の資料文献という視点では大事なものと考えていますが、この場所に植えてあった低木樹木はどこに移し替えたのか。手前に増設した橋の欄干は当時の色や形を再現したものなのか、今後の資料館工事などが行われる際のことなどいくつかの点が気にはなるため今後の調査や意見の聞き取りなどしていきます。

それと上野公園という場所のあり方という視点も大切だと考えてます。上野の杜構想という題目で開発を続け、観光を重要視して、樹木の伐採を行い、イベント会場となり替わる噴水広場や教育や文化の拠点がおろそかになっていないか、上野公園の自然や地続きの地域や学校との関係なども、面としての公園のあり方も考えていくことが大事です。

台東区の貴重な緑の場でもあり広域避難場所になっている公園です。上野公園にはいろいろな史跡も残されています。博物館や動物園には全国から来場する場所でもあります。

寒い日は続きますが、遺構見学や上野公園や不忍池の動植物の観察、史跡めぐりも含め上野公園のあり方を考えながら、テクテクと歩いての感想ご意見をお待ちしています。

構築は十七世紀中頃、改築は十七世紀後半から十八世紀前半頃と推測されています。