602人が、認可保育園に入れず – 区の責任で認可園の増設を~第2回区議会定例会開会特集③ 田中まさやクレジットカード議会議員が区政リポート6月21日号を発行しました
第2回区議会定例会開会特集③
602人が、認可保育園に入れず-区の責任で認可園の増設を
朝の駅頭宣伝中に、若いお母さんから、「認可保育園に入れなくて困っている」との相談が寄せられました。私も共働きで子育てしていた頃の苦労を思い出して、改めて、認可保育園の待機児解消は急務だと痛感しています。
第2回区議会定例会中の文教委員会に、今年4月1日現在の「保育園入所状況」(平成31年4月1日現在)が報告されました。(下表参照)
今号では、区立を中心に認可保育園の増設で待機児を解消するよう求めた牛尾区議の質問をご紹介します。
区長は、4月入所申請での認可保育園の待機児数を602人と答弁。質の確保された認可園の増設は待ったなしです。(以下、質問要旨)
保育園の待機児については、今年4月の入所申込がゼロ歳児で686人、1歳児で713人、2歳児で241人で全体で1810人に対し、募集人員はゼロ歳児431人、1歳児451人、2歳児で78人、全体で1,130人と聞いています。
単純計算すると認可保育園にはゼロ歳児で255人、1歳児で262人、2歳児で163人、全体で680人が入れない深刻な事態と思われますが、4月1日に実際に認可園に入れなかった児童数は年齢別にそれぞれ何人なのか伺います。
区長答弁 認可保育園の申し込みを行い、入れなかった児童数は、ゼロ歳児221人、一歳児233人、二歳児102人、三歳児32人、四歳児8人、五歳児6人、合計602人です。
政府与党などが強行した幼児教育・保育の一部を無償化する「子ども・子育て支援法改定案」は、国の最低基準を満たさない認可外保育施設についても補助対象とするだけでなく、認可外保育施設指導監督基準さえ満たさない状態の施設であっても5年間補助対象としています。このことによって、認可外の施設でも一律に国がお墨付きを与えることになり、全体の保育の質を掘り崩すことにつながります。
区長は、これまで、認可園に限らず「様々な手法を活用しながら待機児対策に取り組む」として、認可外保育園や企業主導型保育なども活用してきました。
公的保育を守る渋谷実行委員会が行ったアンケートには、「パートで働いているため認可園に入るのが非常に困難です」「来年度、認可保育園に入れるか不安でいっぱいです」などの声が寄せられているように、多くの保護者が求めているのは、職員も施設も国の基準を満たした認可保育園であることは明らかで、東京都の保育ニーズ調査でも区立認可園を67%、私立認可園を63%が希望しています。
港区では2020年開設予定で重度障害児や医療ケア児にも対応できる区立認可園を建設中です。
当区でも幡ヶ谷社教館の隣地の都有地や、代々木2・3丁目の国有地などの公有地を取得し、待機児ゼロに向けて区立を中心に認可保育園の増設計画をたてるべきと考えますが、区長の見解を伺います。
区長答弁 本区では、従来から認可保育園等の増設をスピード感をもって着実に進めておりますが、今後も区立認可保育園に限ることのない様々な手法を活用しながら、待機児童対策に取り組んでいきます。