くらし・福祉・教育最優先、住民が主人公の区政に転換を~来年度予算や第3回区議会定例会に、区民の声を届けます 田中まさや議員が、区政リポート8月19日号を発行しました①
来年度予算や第3回区議会定例会に、区民の声を届けます
くらし・福祉・教育最優先、住民が主人公の区政に転換を
物価高や新型コロナ第7波が襲い、そのうえ年金削減、国保料や高齢者医療保険料の負担増などで、ますます区民のくらしが大変になっています。こんな時こそ、悪政の防波堤となって区民を守る区政の役割が求められています。
日本共産党区議団は、くらし・区政アンケートなどで区民の声を区政に届けるとともに、くらし・福祉・教育最優先、区民が主人公の区政への転換に全力をあげます。
以下、第2回定例会で牛尾議員が行った代表質問で「区政の転換」についての部分をご紹介します。
長谷部区政は、区民に対して、国保料や後期高齢者医療保険料の値上げや、区型介護サービスなどの福祉を切り捨てる一方で、渋谷駅周辺再開発への税金投入、パークPFI、グローバル拠点都市推進事業など、大企業の利益のための区政を進めています。こんな逆立ちした区政は認められません。
都市再生ステップアップ・プロジェクトは、旧第二美竹分庁舎跡地と美竹公園を東京都の旧児童会館跡地と一体に、70年間、企業に貸し出す事業です。事業予定者はヒューリックと清水建設に決定しました。
提案では、地上14階、地下2階、延べ床面積4万6500平米余の建物で、多目的ホールや住宅のほか、5階以上に設ける2万2千平米の業務施設と1階の商業施設などです。
事業者は業務施設と商業施設の賃借料に加え、住宅の家賃で利益を上げます。美竹公園だけは、区立公園として残りますが、建物の価値を高める前庭のような公園となる他、立体公園として地下に多目的ホールが設けられ、近隣住民以外の利用料は事業者の収入となります。
事業者が区に提出した計画書では、この事業で得られる年間の利益をいくらと見込んでいるのか、また、多目的ホールの使用料や、住宅の家賃はいくらになっているのですか。結局、この事業は、区の土地を使ってオフィスや商業施設などで事業者を儲けさせるものです。区民のために特養ホームや区営住宅などの用地が必要なのに、大企業の利益のために区有地を差し出すことは、自治体としてやるべきことではありません。都市再生ステップアップ事業は中止し、区民の土地は区民のために使うべきです。
トップダウンの手法はやめよ
渋谷図書館は地域住民が長年にわたり親しんできた大切な施設ですが、区長は、利用者や地域住民への説明会も開かず、住民の声を聞くこともなく、昨年度末で廃止を強行しました。住民の間では図書館の存続を求める運動がひろがり、廃止見直しの請願が5764人もの方々から提出されました。多数の反対の声を無視した渋谷図書館の廃止は断じて許されません。
区長は、図書館の空白期間を最小限にするとして、広尾中学校に複合化する計画を打ち出しました。しかし、「渋谷の図書館を考える会」の報告会では、「なぜ、改修や現在地での建て替えをしないのか」「複合化には5年もかかり、大切な幼少期に図書館を使えない」など、これまでの場所での再開を求める住民の声が次々と出されました。
文教委員会の質疑では渋谷図書館の建物は耐震性もあり、4億円の改修費で引き続き使えることが明らかになりました。これが最も早く図書館を再開させる方法です。区長は、なぜ、改修して渋谷図書館を今までの場所で継続しようとしないのか、また、廃止後の建物や土地をどうしようとしているのですか。
区長は、これまで富山臨海学園、山中高原学園、新島青少年センターなどを次々と廃止してきました。区民のための大切な施設を意見も聞かずに廃止することは認められません。
以上