区議会第1回定例会開会・田中まさや幹事長が、代表質問~ 渋谷区から、大軍拡・大増税反対の声をあげよう 田中まさや議員が、区政リポート2月24日号を発行しました。
区議会第1回定例会開会・田中まさや幹事長が、代表質問
渋谷区から、大軍拡・大増税反対の声をあげよう
区議会第1回定例会が、2月21日から始まり、私、田中まさやが、22日の本会議で日本共産党区議団を代表して、区長・教育長に対して質問を行いました。(質問の柱は、左記参照)
今回は、冒頭で取り上げた、「区民のいのちと健康にかかわる国政問題について」を紹介します。(質問は要旨)
まず、トルコ・シリアで発生した大地震では、4万7000人以上が犠牲になりました。お亡くなりなられた方には心から哀悼の意を、被災された方にはお見舞いを申し上げます。
区民のいのちと健康にかかわる国政問題について
⑴大軍拡・大増税に反対し、9条をいかした平和外交を
岸田政権は、安保3文書で敵基地攻撃能力の保有と5年間で43兆円もの大軍拡を閣議決定しました。敵基地攻撃能力の保有は、中国や北朝鮮の主要都市を射程に収めるトマホークなどのミサイルを1000基も配備するもので、専守防衛の範囲を超え、他国に脅威を与える点で憲法違反そのものです。また日米首脳会談などの合意は、米国の先制攻撃の戦争に自衛隊が一体で参加するもので、日本が反撃を受け焦土と化す可能性を浜田防衛大臣も認めました。しかも大軍拡のために、復興特別所得税の流用や社会保障、教育予算の削減、国債発行などを行えば、くらしや経済、財政は大破綻を招きます。
日本共産党は、対立でなく東アジア全体を包摂した対話と外交の力で戦争の心配をなくすために、東南アジア諸国連合がすすめるアセアン・インド太平洋構想やアメリカもロシアも中国も参加する東アジアサミットを活用することを提案しています。
区長は、安保3文書の閣議決定を撤回し、大軍拡、大増税をやめ、憲法9条をいかした平和外交へと転換するよう政府に求めるべきです。所見を伺います。
⑵羽田空港新飛行ルートについて
羽田空港新飛行ルートの運用が始まって3年ですが、騒音と落下物への不安は広がるばかりです。日本共産党区議団のアンケートでは、「直ちに撤回すべき」は54%に達しています。特に、昨年3月に本町に氷塊が落下して以来、私の住む地域でも「いつ落ちてくるか不安」「騒音だけでも我慢できないのに、いのちまで危険にさらして飛ばす必要があるのか」と怒りの声が広がっています。
住民の生活といのちを脅かす羽田空港新飛行ルートについて、政府に正面から運用停止を求めるべきです。区長の所見を伺います。
⑶原発ゼロと放射能汚染土の再利用実証実験について
岸田政権は、原発再稼働の加速、老朽原発の運転期間延長と新規建設を閣議決定しました。福島原発事故などなかったかのように原発回帰を進めるなど、絶対に許されません。
政府に対して、原発回帰を撤回し原発ゼロを求めるべきです。区長の所見を伺います。
環境省は、福島原発事故の汚染土を再利用する実証事業を新宿御苑や所沢市など3カ所で実施しようとしています。周辺住民は、「新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会」を結成し、千駄ヶ谷・代々木地域の住民から不安や反対の声があがっています。所沢市長は、住民の反対を理由に認めないと表明しました。
田中まさや議員の再質問(要旨)
大軍拡・大増税に反対し、9条いかした平和外交を政府に求めた質問に対して、長谷部区長は「国政問題」として、政府に求める「考えはない」と答弁しました。
私は、区民のいのちがかかった問題で態度表明をしないことは、区長として無責任だという立場で再質問しました。
吉永小百合さんは「怖いのは…敵基地攻撃能力や防衛費増額という 大変な問題をどんどん決めていこうとした動き」と指摘し、タモリさんは「新しい戦前」になるのではと危惧しています。宮本亜門さんは「私は戦争を止めるために動いていきたい」と宣言しました。
1945年5月25日の山の手大空襲によって、渋谷区民を含む3600人以上が犠牲になりました。表参道で被災された当時14歳の女性は「道端に茶色の人間のようなものが転がっていた。それは焼死体だったのだ。焼死体は参道に近付くにつれ増えていった。あの安田銀行のあたりは焼死体の山であった」と証言しています。安保政策は国まかせでは、区民のいのちを守る区長の責任は果たせません。
区長は、日本を「新しい戦前」にしないために、安保3文書の閣議決定の撤回を求めるべきです。区長に質問します。