遅すぎる!学校給食無償化「実施を検討」と答弁 ~区議会第3回定例会開会 田中まさや議員が、区政リポート9月22日号を発行しました
区議会第3回定例会開会
遅すぎる!学校給食無償化「実施を検討」と答弁
9月20日から区議会第3回定例会がはじまりました。
日本共産党区議団は、21日にいがらし千代子議員が代表質問を、22日には牛尾まさみ議員が一般質問を行います。(質問の柱は、別項)
区民の願い背を向ける「区長発言」
初日の本会議での区長発言では冒頭で、澤田前副区長の辞任をめぐって「不適切投稿が明るみになり、区議会の皆様に多大なご迷惑をおかけした」として謝罪しましたが、まるで他人ごとで、何が不適切と考えているのか、どう反省しているのかはまったく語りませんでした。
また、23区中22区が実施に踏み切っている小中学校給食の無償化や玉川上水旧水路緑道再整備計画に一言も触れず、物価高騰対策については、地域通貨ハチペイへの助成だけで、困っている区民や中小業者に直接届く支援には言及していません。
区民の願いに背を向ける区長の姿勢は許しがたいものです。
日本共産党区議団は、代表質問、一般質問で、現在区議団としてとりくんでいる「くらし・区政のアンケート」に寄せられた切実な声を取り上げ、物価高騰からくらし・営業を守り、福祉・くらし、教育を充実する具体的な提案をおこなうとともに、住民が主人公の民主的な区政へと転換するための論戦を行います。
本会議での質疑から
学校給食無償化実現へ
20日の本会議での質疑で長谷部区長は、小中学校給食の無償化について、国が実施すべきであり、自治体で競わせるべきではないとの考えに変わりはないと前置きしたうえで、「ほとんどの区が実施しており、社会情勢が変化しており、本区でも実施に向けた検討をはじめる」(要旨)と答弁しました。
22区のすべてが今年10月から無償化となるなかで、区長答弁では実施時期も明確にしておらず、あまりにも遅い判断だと言わなければなりません。
党区議団は、今定例会に補正予算を組んで、直ちに実施するよう求めます。
澤田前副区長の退職金支給を正当化
澤田前副区長の不適切投稿による辞任についての答弁では、区議会議員の公開していない住所を明らかにした件については、庁内の範囲なので漏洩に当たらない、第3者による再調査も拒否し、1189万円もの退職金については、すでに社会的批判を受けているとして条例通り支給するなど、無反省な居直りを繰り返しました。
水道道路沿道の都営住宅の建て替えについての質疑から
幡ケ谷2丁目などの水道道路沿道の都営住宅を、都が今後20年間で建替える計画について、区長は、ササハタハツの「まちづくりビジョン」を年度内に策定するが、住民の声を聞いて、都営住宅の整備や民間開発の機会もとらえ「賑わいの創出」などをすすめるなどと答弁しました。
まずは都営住宅の住民の不安にこたえることを優先し、まちづくりについては、安全・安心を優先し、住民の声をもとに進めるべきです。
区議会第3回定例会・日本共産党区議団の質問の柱
- いがらし千代子議員の代表質問
1.区民のいのちとくらしにかかわる国政問題について
⑴健康保険証の存続について
⑵インボイス制度の中止について
⑶福島原発処理水について
2.区民のくらしと中小業者の営業を守る緊急対策について
⑴物価高騰対策について
⑵コロナ感染症対策について
⑶学校給食の無償化について
3.区長の政治姿勢について
⑴副区長の辞任と区長の任命責任について
⑵玉川上水旧水路緑道再整備について
⑶明治神宮外苑再開発について
4.国民健康保険について
⑴国保料を値上げしないこと
5.介護保険と高齢者福祉について
⑴介護保険料の引き下げについて
⑵介護サービス利用料の軽減について
⑶特養老人ホームの増設について
6.教育について
⑴少人数学級の実現について
⑵教員の超過勤務の解消と増員について
⑶渋谷区の新しい学校づくり整備方針について
- 牛尾まさみ区議団長の一般質問
1.まちづくりについて
~(仮)公園通り西地区市街地再開発について
2.気候危機対策について
国と区のCO2削減目標引上げと区の対策強化について
3.保育について
⑴認可保育園の増設で待機児解消を
⑵保育基準の引上げと民間保育士の処遇改善を
⑶株式会社の運営する保育園に対する指導検査について
⑷区立認可保育園の増設を
4.住宅政策について
高齢者借り上げ住宅の存続と区営住宅の増設、家賃助成の拡充を