玉川上水緑道など、住民の声を聞き、計画は撤回を ~区議会第1回定例会・田中まさや幹事長が、代表質問③ 田中まさや議員が、区政リポート3月14日号を発行しました

学校教育安全・安心活動報告渋谷区

区議会第1回定例会・田中まさや幹事長が、代表質問③

玉川上水緑道など、住民の声を聞き、計画は撤回を

玉川上水旧水路緑道再整備や神南小学校の建替えと一体の公園通り西地区市街地再開発、そして学校統廃合など、長谷部区政の住民無視、トップダウンの区政運営に、住民から厳しい批判の声が上がっています。区議会第1回定例会の私の代表質問では、住民が主人公の区政への転換を求めました。 (質問の柱は、左記参照)質問と答弁要旨を掲載します。※傍線は質問。

住民無視、トップダウンやめよ

①玉川上水旧水路緑道整備について

 玉川上水旧水路緑道再整備には来年度、新たに西原緑道から初台緑道を含む33億2200万円を計上しています。テラゾのベンチは市販の15倍、園路舗装材は、木や土を使った環境負荷が少ない舗装材に比べ14倍もも高額です。住民から見直しを求める声が上がっていますが、区長は無視して工事を続けています。

 区長は、廃材を利用してエコだと主張しますが、住民は、透水性がなく蓄熱性が高いなど、樹木にも、環境にも負荷が大きいうえに高額な補装材を使用することに納得していません。なぜ住民の提案を含めて、見直しをしないのですか。

 農園についても住民から反対の声があがっています。先日、沿道住民と農園を求めるみなさんとの話し合いの場が持たれましたが、結局、この緑道で農園を営む必然性はないことが明らかになりました。区長は、この結果をどう受け止めているのか。

 住民は計画の見直しを求める署名3027筆を区長に提出したと聞いています。わが党区議団のアンケートでは、「計画を白紙に戻し、住民参加で検討」が63%です。玉川上水旧水路緑道再整備事業は、いったん白紙に戻し、今の緑道を生かして維持、管理すべきです。

区長答弁 (テラゾの舗装材は)樹木への影響は全くなく、蓄熱性についても高くない。新たに整備する農園は、利用者が主体的に活動し、交流が生まれ、多世代がつながる場をめざす。(指摘された)会合を区は把握していない。引き続き農園を通じたコミュニティの形成に取り組む。

これまで、区民の皆様のご意見を伺いながら設計を進めるとともに、笹塚緑道と大山緑道の一部で工事を着手した。白紙に戻す考えはない。

②公園通り西地区市街地再開発について

 区が譲渡した価格は、住民の鑑定評価と比較して、区道は再開発後の土地価格の7割引き、神南小学校の容積率は5割引きの破格の安値です。この開発は区道や神南小の容積率の提供によって、マンションは現在の高さ50mから138mと3倍にすることが可能なのに、なぜ区は、マンション敷地と一体の土地として評価しないのか、再開発事業者の利益を最大にするための不当な値引きではありませんか。

 区民環境委員会の報告には、2029年3月31日に新校舎を引き渡す覚書(案)が示されましたが、組合設立に必要な権利者193件のうち80件はこれからです。さらに建築費が異常に高騰していることからも、依然として計画通り進むかは不透明で、区の負担も現状の34億円以上に膨れ上がる可能性もあります。区が独自に建てれば、計画的にすすめられます。民間資金の活用手法が子どもの教育環境より再開発に参加する事業者の利益優先の事業であることは明らかです。

 わが党区議団のアンケートでは、「民間事業者の利益のために、区民の財産を使うべきでない」が63%です。区民の声に耳を傾けて、民間事業者の儲けのために区民の財産を異常な安値で提供し、子どもの教育環境を犠牲にする公園通り西地区市街地再開発事業は中止し、神南小学校は区独自で建て替えるべきです。

区長答弁 再開発の鑑定実施が豊富な2社に鑑定を依頼した。準備組合の提示した金額は、これらの鑑定評価額以上であり、取引は適正。

議員御発言の住民のものと思われる方による住民監査請求でも、区の鑑定は事実と整合しない事項や妥当性を欠く事項は認められず、反対に、請求人の鑑定に対しては、金額の妥当性の判定ができないとの監査結果が報告されている。この鑑定との比較は妥当性を欠き、不当な値引きとの指摘は全く当たらない。

昨年の第4回区議会定例会で基本協定も議決いただいた。中止する考えはない。

区政リポート2025.3.14