福祉や教育の後退に反対、住民の請願採択に全力 ~区議会第1回定例会閉会・・・幡ヶ谷緑道整備工事契約などに反対 田中まさや議員が、区政リポート3月28日号を発行しました

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区議会第1回定例会閉会・・・幡ヶ谷緑道整備工事契約などに反対

福祉や教育の後退に反対、住民の請願採択に全力

区議会第1回定例会が3月21日、区長提案の予算や条例案などの議案とともに日本共産党区議団の条例案、住民からの請願などを表決して終了しました。

日本共産党区議団は、物価高騰に苦しむ区民に冷たく、大企業奉仕で住民の声を無視した2025年度予算に反対するとともに、独自に27年連続となる予算修正案と9件の条例を提案するなど、財源の裏付けも示しながらくらし、福祉、教育最優先、住民が主人公の区政へと、抜本的に転換するために全力をあげました。

区長提案の条例に対しては、福祉や教育を後退させ、大企業奉仕の議案や住民無視で進めている玉川上水旧水路緑道再整備のうち幡ヶ谷緑道の工事請負契約には反対しました。(下表参照)

 

党区議団が反対した条例と主な理由

  • 渋谷区社会福祉等基金条例の一部を改正する条例は、区が昨年廃止した渋谷区奨学資金貸付制度の運用に活用されてきた鈴木奨学基金を廃止するものです。高い学費が重い負担となっているなかで、給付制奨学金創設に活用すべきであり、廃止に反対しました。
  • 公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例は、海外から投資や人を集め巨大企業を育成するためのスタートアップ支援のための組織に区の職員を派遣するもので、住民福祉の増進を目的とする基礎自治体の役割を逸脱しているため反対しました。
  • 子育て支援施設条例の一部を改正する条例は、本町区民施設内の子育て支援センターのレインボー本町3階への移転にともない、緊急一時保育事業を廃止するものです。子育て支援に逆行するので認められません。
  • 借上げ等高齢者住宅条例の一部を改正する条例は、本町と笹塚の借上げ高齢者住宅を廃止するもので、高齢者の住宅確保が困難な中で廃止することは許されません。
  • ふれあい植物センター条例の一部を改正する条例は、指定管理者の儲けのために、区の施設でレストランの夜間営業を認めるためのもので、清掃工場の還元施設として地域住民のための施設であるべきなのに、これに反しているので反対しました。
  • 玉川上水旧水路緑道再整備工事(その3)請負契約は、幡ヶ谷緑道の再整備のための工事契約で、高額な補装材やベンチ、農園など住民の反対の声を無視して強行することは許されないため反対しました。※この契約議案については、私が本会議での反対討論をおこないました。(詳細は、別途紹介します)

本定例会には、保育や医療の向上を求める請願が提出され、党区議団は採択のため全力をあげました。なお、高額療養費の自己負担上限額を引き上げないことを求める意見書を国に送付することを求める請願については、政府が国民世論に押されて凍結を表明したことから取り下げられました。

党区議団は、紹介議員として委員会で説明をし、本会議で賛成討論を行うなど、請願採択に全力をあげました。

区政リポート2025.3.28