【さわやかレポートNO.96】都議会定例会/関東大震災101周年他
和泉なおみの「さわやかレポートNO.96」発行しました。
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NO.96 2024.09
葛飾区の断熱改修を都議団が視察
葛飾区で実証的に行われている学校の断熱改修は、都内でも先進的・意欲的な取り組みです。党都議団は和泉都議とともに区からヒアリングを行い、改修が行われた清和小学校を視察しました。区議団からは、木村ひでこ区議が参加しました。
葛飾区の取り組み
葛飾区は、2050年までにCO2排出ゼロを目指す「ゼロエミッションかつしか」を2020年2月に宣言しました。それに伴い、新築や改築だけでなく、改修についても、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略)化の検討を進める事を位置づけた点は重要です。
断熱改修が行われた清和小学校の教室では、窓や天井、廊下側の壁や、梁などの断熱とともに全熱交換器が2台設置されています。断熱なしの教室よりも1時間早く適正温度(27℃)になり、そこまでの空調消費エネルギー量は、断熱なしの教室と比較すると55%も差が出ました。
職員学習会が大きな力に
ゼロエミッションかつしか宣言後、職員によるZEB学習を昨年10月までに10回行い、調査や視察、専門家など外部講師による講義などによって、気候の危機的状況、外国の取組みや国内の先進事例などの知識を共有し、深めてきました。こうした積み重ねも、大きな推進力になっているようです。
地元事業者の仕事おこしにも
さらに、改修に当たっては地元の事業者に発注が行われていることも重要です。公共施設の新築・改築の時だけでなく、既存の施設でも断熱改修を進める事は、地域経済の活性化につながることが期待されます。
東京都は目標にふさわしい取り組み
一方で、東京都では2019年に「ゼロエミッション東京戦略」を発表し、2050年までにCO2排出ゼロをめざし、2030年までに50%削減するという目標を立てていますが、2022年までに、なんと4.4%しか削減できていません。再開発によって莫大なCO2を排出する超高層ビルの建設が急速に進む中で、葛飾区のような断熱改修の先進的な取り組みに対する補助はありません。日本共産党都議団は、吉良よし子事務所との協働で6月に発表した「東京2030 60%脱炭素 実行プランver.1.0」(都議団ホームページ)に基づき、東京都に対して急速に対策を強化することを求めていきます。
都議会第3回定例会が9月18日開会
― 小池都政を厳しく問う ―
都知事選後、最初の議会となる第3回定例会が、9月18日から始まります。
都知事選で批判された「声を聞かない政治」
都知事選挙では、神宮外苑再開発や、プロジェクションマッピング、築地跡地開発等々、小池都知事の下で進められてきた、都民不在・財界ファーストの政治に多くの批判が広がりました。
ますますあらわになる危険な本質
3期目に入った小池都知事は、9月1日に開催が予定されていた関東大震災朝鮮人虐殺追悼集会に今年も追悼文を送らないとの意思を表明し、メディアからも批判されています。
また、道路建設などの事業にあたって、民間の土地を収用する場合の「円満解決」という原則を投げ捨て、「機動取得推進課」を創設して強権的に土地収用を進めようとしています。
さらに、都内7校の定時制高校を廃止する方針を発表しました。葛飾商業高校の定時制も、その対象です。
ますます、「都民の暮らしに無関心」「都民の声を聞かない」小池都政の危険な本質があらわになっています。
都民のよりよい暮らしに向けて
知事が選挙中に掲げた公約の中には、都民の要求を意識したもの、党都議団が求めてきたものがいくつもあります。選挙の時だけの「リップサービス」に終わらせることなく、都民の願いに沿って実現させるために、幹事長に再任された和泉都議を先頭に、党都議団は全力で頑張ります。
関東大震災101周年
朝鮮人犠牲者追悼式行われる
「次の世代に語り継ごう」前川喜平氏メッセージ
九月一日、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典が墨田区横網町公園で行われました。
式典では日朝協会都連会長の宮川泰彦氏のあいさつのほか、元文部科学省事務次官 前川喜平氏からの
「私たちはこの恐るべき大事件を決して忘れることなく、次の世代にしっかりと語り継ぎ、現在および未来への重い教訓としなければなりません。また、この歴史的事業を改ざんし、あったことをなかったことにしようとする動きに対してどこまでも戦い続けなければなりません」
というメッセージなどが紹介されました。
式典が行われた横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑は、関東大震災五〇周年の一九七三年に幅広い都民や団体が協力してつくったもので、追悼碑建立事業協力者の名簿には葛飾区関係者として、小川孝之助、秋元昭三郎、清田直、林田盛栄、貝瀬修、島田正夫、全逓葛飾支部の名前が記載されています。
いらい毎年行われてきた追悼式典には歴代都知事が必ず追悼文を送付し、「二度と歴史的過ちをくり返さない」と誓いました。
「知事としての追悼文送付を再開せよ」
「共産党」「ネット」「グリーン」 都議会三会派が申し入れ
ところが小池百合子知事になってから、知事としての追悼文送付をやめてしまいました。
八月二九日、日本共産党都議団、都議会生活者ネットワーク、グリーンな東京の三会派は協同して小池知事に対し
「小池知事のこうした姿勢は虐殺の被害者を貶しめ、歴史修正や民族差別を助長するものであり、断じて許されません。誠実に歴史を直視し追悼文送付を再開するよう」
厳しく申し入れを行いました。
和泉都議
民団主催「追念式」に参加
なお、九月一日には在日大韓民国民団東京都本部が主催する「関東大震災韓国殉難者追念式」が行われ、日本共産党都議団に参加要請がありました。
韓国文化院ハンマダンホールで行われた追念式には会派を代表して和泉なおみ幹事長が参列しました。
なおみのさわやかエッセー
干し鱈のスープ(プゴグ)作ってみた
韓国ドラマで、お酒を飲んだ翌朝に良く出てくる、干し鱈のスープ。「えっ?干し鱈?」耳慣れない料理に興味津々のまま、やり過ごすこと約一年。先日、ある方から作り方を教えてもらいました。韓流ブームで、「チャプチェ」「プルコギ」「ヤンニョムチキン」など、さまざまな料理の材料が売られている中でも、「干し鱈」を売っているお店はなかなかありません。
公務で大久保に行った帰り、新大久保でみつけました。すかさず買ってはみたものの、作り方が分からず。でも、教えてもらったら、すぐにでも作ってみたい。というわけで、我が家の食卓に登場。
家族からも好評で、長男は「これは確かに、酒を飲んだ翌日に飲みたくなるね」と。味付けは塩と、いりこ出汁のみ。鱈と大根から良い出汁が出て、とっても優しい味。「鱈ちり」が近いでしょうか。体に染み渡るようなおいしさの「プゴグ」。ちょっとハマりそうです。
幹事長日誌
8月 3日 都政報告会
6日 神宮外苑に関して国連の報告書に関する聞き取り
15日 東京都戦没者追悼式典
21日 道路橋エレベーター設置について進捗状況を聞き取り
22日 学校断熱について葛飾区の聞き取りと視察
26日 東京都の土地収用規則改悪について学習会
27日 被ばく2世・3世の会予算懇談
歯科保険医協会予算懇談
28日 東友会予算懇談
建公労から運転手不足について聞き取り
30日 経済同友会との懇談
31日 気候危機学習会
9月 1日 関東大震災韓国人殉難者追念式
2日 弁護士政治連盟予算懇談
老人クラブ連合会予算懇談
3日 税率士政治連盟予算懇談
社労士政治連盟予算懇談
4日 定例会前懇談