【さわやかレポートNo.101】地域公共交通の危機打開を

発行物葛飾区都議会

和泉なおみの「さわやかレポートNO.101」発行しました。

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NO.101 2025.2

 

 

地域公共交通の危機打開を 日本共産党都議団が提言

「一緒に解決策をかんがえましょう」と和泉都議が記者会見

 

バス路線の減便や廃止など、いま都内の地域公共交通の危機がひろがっています。

日本共産党都議団は、一月九日、記者会見を開き「地域公共交通の危機打開・充実のための提言」を発表しまいた。

提言の説明は和泉なおみ都議、尾崎あや子都議が行いました。

 

高齢化社会を迎えて地域交通が危機に

 

もともと東京のバスや鉄道は都心部へ通勤・通学する人をより多く、早く運ぶために発達してきましたが、高齢化社会がすすむなかで多くの人たちが身近な生活圏域で暮らしつづけるための交通網の整備が大きくたちおくれていることが明らかになってきました。

そのために必要な財源の確保や運転手不足の解決が急務となっています。

そのための提言を都議団としてまとめたものです。

 

中小企業賃上げ応援助成金

の創設を提案

 

具体的な要望項目としては、青年や母子家庭などへの家賃補助の創設や、公共交通の子ども料金年齢を一八歳まで拡充することなどが提案されています。

特に地域経済の立て直しの観点からは、中小企業への燃料費・固定費の補助とともに、約一万社を対象に実施する「中小企業の賃上げ応援助成金」の創設提案などが盛り込まれています。

 

基本条例をつくりましょう

 

提言はまず、「東京都地域公共交通基本条例」を制定することを提案しています。

これはすべての都民の交通権、移動権の実現を目指し、交通空白・不便地域をなくす、ということを条例で定めるものです。

 

財政支援は都の責務

 

基本条例で地域公共交通全体を「公共サービス」として位置づけ、そのための財政支援を「都の責務」とし、コミュニティバスへの補助制度を拡充します。

 

運転手不足解消へ補助を

 

バス運転手の不足が深刻です。都内の民間路線バスの運転手の賃金を都バスと同水準に引き上げる補助制度を実施します。女性運転手が働きやすい環境への改善や採用拡大の取り組みを支援します。

 

「全都交通事業者協議会」を設置

 

都と区市町村、それにすべての地域公共交通事業者による「地域公共交通事業者協議会」を設置します。これはすべての公共交通を「準公営化」した韓国・ソウル市などに学んで交通事業者を「競争」関係から「協力・連帯」関係へと転換することをめざすものです。

 

 

都議会自民党も組織的な裏金づくり

和泉都議が談話と記者会見できびしく批判

 

自民党は徹底調査して

真実を明らかにすべき

 

和泉都議は談話で

「収支報告書の記載の修正をもって事態の鎮静化を図ろうとすることは到底許されない。自ら徹底して調査を行い明らかにすべきだ。一〇〇枚のパーティー券が配られたうち五〇枚分だけ納めて残りは議員が受け取ってよい、という裏金システムが組織ぐるみで常態化していた実態については、自民党国会議員の裏金の実態以上に深刻だ」と厳しく指摘しました。

 

議長の選出にあたって提案を行う

 

さらに宇田川都議会議長が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことで議長を辞任したことをうけ、和泉幹事長は「今回は、きわめて異例の議長選挙であり、第一会派から議長という慣例にとらわれず、各会派が推薦する議長候補を事前に公表し、裏金問題の全容解明と再発防止にどうとりくむかを都民の前で所信表明して議長を選出するべきだ」と各会派に提案しました。

 

 

シルバーパス 大幅値下げが実現

 

このほど東京都は来年度予算案で、現在20,510円のシルバーパスを12,000円にすることを明らかにしました。

これは日本共産党都議団が五回にわたって3,000円パスの創設など値下げの条例提案をくりかえしてきたことが、部分的に実現することになったものです。

 

ねばり強い共産党の提案がみのる

 

七〇歳以上の人が都営交通を無料で利用できるシルバーパスは、革新都政が始めたものです。青島都政になって廃止が打ち出されましたが、日本共産党と都民が力を合わせて廃止反対の大運動を展開し、廃止をくい止めました。

しかし「なにがぜいたくかと言えばまず福祉」と主張する石原都政になって、自民・公明の賛成で全面有料化となりました。住民税非課税の人と住民税課税所得一三五万円以下の人は一〇〇〇円、それ以外の高齢者は二〇五一〇円となったのです。

しかし、一〇〇〇円の人はともかく、それ以外の人はいきなり二万円超となることは実情に合わず、高齢化社会がすすむのにもかかわらず、シルバーパスの発行枚数は減少していきました。

日本共産党都議団はこの現実をふまえて、一〇〇〇円と二〇五一〇円の間に、五〇〇〇円、三〇〇〇円のパスを設けること、葛飾区のような都バスも都営地下鉄もない都県境の区市町村に住む人たちにもパスが利用できるように都県をまたぐバス路線も利用できるようにするなどの改善点を盛り込んだ独自の条例案をつくり、都議会に提案をつづけてきました。

ねばり強い共産党の提案に都議会内でも次第に賛成する会派が増え、昨年十二月都議会では共産、立民、ミライ、ネット、グリーンの五会派の賛成となり、その結果不十分とはいえ四割近い値下げとなったことは貴重な前進です。

ちなみに、自民、公明、都民ファは最後まで共産党の条例案にも都民からの請願・陳情にも反対でした。

 

 

 

なおみのさわやかエッセー

祖母の家の火鉢

 

私の祖母は、仙台で「琴富貴」という小さな旅館を営んでいました。帳場にある大きな電話交換機を操作して、客室に電話をつないだり、大きなそろばんで計算してテキパキと仕事をする祖母の姿は、私にはとてもかっこよく映ったものでした。

この時期、思い出すのが祖母の家の火鉢です。灰が入った火鉢の中に、赤く燃える炭を入れ、五徳を立て、その上で、やかんから湯気が立っている。時には、餅や干し芋を焼いたり、祖母が作る汁物を温めたり。静かで穏やかな時間でした。段々おぼろげになりながらも、灰のにおい、やかんからしゅんしゅんと聞こえる音、どんよりと曇った寒い日には、時折鮮明に蘇ります。

大八車に家財を積んで空襲の中を逃げ回ったこと、戦後、食べ物がなくて大変だったことを話しながら「戦争だけは二度とやんだ(いやだ)」と言っていた祖母。今年は戦後80年、祖母の思い出とともに、あらためて平和の大切さに思いを馳せています。

 

 

幹事長日誌

1月 7日 都労連新春旗開き

8日 東京都老人クラブ連合会新年会

9日 地域公共交通の提言 記者会見

14日 葛飾区消防団運営委員会

15日 大島つばき祭りのアピール訪問応対

17日 東京都社会保険労務士政治連盟賀詞交歓会

18日 東京都手をつなぐ育成会新年会

22日 都議会自民党裏金問題 記者会見

24日 全国一般東京地本 法会労新春旗開き

26日 東友会・祝ノーベル平和賞

29日 議会運営委員会理事会

30日 東京都2025年度予算原案説明

2月 1日 JCP TOKYO+収録

2日 荒川区議地域後援会総会 都政報告

3日 議会運営委員会・理事会

北方領土の返還を求める都民大会

4日 税理士後援会新年会

5日 定例会議案説明

6日 国民健康保険運営協議会