【さわやかレポートNo.103】予算特別委しめくくり総括質疑行う
和泉なおみの「さわやかレポートNO.103」発行しました。
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NO.103 2025.4
和泉都議 予算特別委しめくくり総括質疑行う
都政への提案多数
和泉なおみ都議は三月二五日第一回定例都議会の予算特別委員会で日本共産党都議団を代表して、しめくくり総括質疑を行いました。
和泉都議の質疑は多岐にわたっていますが、その一部を紹介します。
都民要求とともに小池都政への批判、提案が多く行われていることに特徴があります。
戦後80年小池都政の基本姿勢を問う
和泉都議は
「今年は戦後80年、被爆80年、東京大空襲80年の年になります。東京大空襲で大きな犠牲を生んだ東京として平和を守るためにどう取り組むかが問われます」
と小池知事に基本姿勢を問いました。
小池知事は
「原爆や戦争の記憶を風化させないことは重要」
としながらも
「核廃絶にむけた取り組みは国で対応する問題」
としました。
和泉都議は、戦後50年(一九九五年)に東京都が主催した記念式典で出席者全員の賛成で採択した「都民平和アピール」には「私たちは軍縮と核廃絶を機会あるごとに強く訴える」とありますよ、と小池知事の姿勢を批判して、つぎのように述べました。
和泉都議「私は被爆二世」
知事は核兵器禁止条約への参加を
国に強く求めよ
私の母は広島の出身で、疎開先から原爆投下間もなく広島に戻って被爆しました。ですから私は被爆二世です。けれども一二歳で両親が離婚し母と離れ離れになるまで、母から原爆の話を一度も聞いたことがありません。疎開先から戻った母が目にした光景を子どもに語ることができなかったのだと思います。
世界中の人に二度と自分たちと同じ思いをしてほしくない、核兵器はこの世にあってはならない、と被爆体験を語ってきた被爆者たちは自らの傷をえぐるような痛みに耐え、苦しみを乗り越えて語り継いできたのだと思います。
その思いを世界は正面から受け止め、核兵器禁止条約へと結実し、被団協のノーベル平和賞受賞につながりました。
唯一の戦争被爆国である日本こそ、核廃絶の先頭に立つべきです。
知事、核兵器禁止条約への署名・批准を強く国に求めて頂きたい。
「都議会もぜひ意見書を上げよう」
すでに全国では岩手県議会、長野県議会、沖縄県議会をはじめ、三月二二日現在で七一三自治体が核兵器禁止条約の署名・批准などを求める意見書や決議を上げています。
都議会もこの大きな流れに連帯し、ぜひ意見書を上げることを呼びかけるものです。
平和のために都政がすぐできること
「非核平和都市宣言」
「東京平和祈念館」の建設
そのうえで和泉都議は東京都政としてすぐにできることとして、非核平和都市宣言と「東京平和祈念館」の建設の二つを上げて都の対応を迫りました。
すでに全国の道府県は非核平和都市宣言を行っています。和泉都議の質問で、まだ行っていないのは、青森県、栃木県、東京都、新潟県、岐阜県の5都県のみと明らかになりました。
和泉都議は、知事が毎年葛飾区(テクノプラザ)で行われる原爆犠牲者追悼の集いに出席し、昨年のあいさつでは「原爆の記憶を人類共通の記憶として次世代に語り継いでいくことは今を生きる私たちの重要な使命」と述べたのだから、東京都非核平和都市宣言を行うべきだ、と求めました。
戦争の記憶を風化させないために
みんなが力を合わせて新たな一歩を
さらに和泉都議は、戦争の記憶を風化させないために必要なのは記憶を記録として伝え続けることです。その確かな足場となるのが「東京平和祈念館」です、と述べて空襲などによる被害を受けた経験をもつ都市では広島、長崎、沖縄をはじめ名古屋、大阪、神戸など公立の平和祈念館や戦争資料館が設置されていることを指摘しました。
ところが東京では平和祈念館建設委員会を設置したのが一九九六年、都民から五〇〇〇点もの遺品が寄せられ、基本設計の予算が計上されたのに、都議会の付帯決議をきっかけに計画が凍結されたまま四半世紀の歳月が流れています。
これ以上は待てないと、東京大空襲犠牲者遺族会会長の榎本喜久治氏、映画監督の山田洋次氏らによる建設の具体化を求める緊急アピールが出され、吉永小百合さんなどの賛同人による運動がはじまっています。
和泉都議は呼びかけました。
「東京都、都議会、都民のみなさんが今こそ力を合わせて東京大空襲80年に『東京都平和祈念館』の建設へ新たな一歩を踏み出そうではありませんか」
なおみのさわやかエッセー
ぶらぶら街歩き
ぶらぶら、てくてく歩くのが好きです。仙台に帰った時は妹と、昔住んでいた街や、行ってみたかった街を、特に目的もなく歩きます。昔の話や、会社での出来事、家族とのやり取りなど、たわいもない話をしながら歩いていると、「えっ?ここにこんな洋館が建ってた?全然気が付かなかった。」「こんなお店ができたんだ。入ってみる?」など、思わぬ発見もあって楽しい。
数年前まで都市計画審議会の委員を務めていたときには、案件の場所を必ず訪れるようにしていました。のんびり歩いていると、その街の人々の息遣いが伝わります。街の中のあちらこちらに、歴史を感じさせる何かを発見することもできます。街は、人々のくらしや生業と共にあるのだ、ということがわかります。
歩き疲れたら、喫茶店に入り、窓越しに街を行きかう人々の様子をぼーっと眺めるのも楽しい。
などと、思いつつ、今日もあわただしく過ごす私ではありますが。
幹事長日誌
幹事長日誌
3月10日 東京都平和の日記念式典
12日 予算特別委員会(代表総括質疑)
13日 予算特別委員会(一般総括質疑)
14日 予算特別委員会(一般総括質疑)
17日 財政委員会
18日 財政委員会
19日 財政委員会
25日 予算特別委員会(締め括り総括質疑)
26日 予算特別委員会(討論・表決)
27日 議会運委員会・理事会
平和を考えるつどい
28日 閉会本会議
29日 大学人・研究者のつどい
4月 1日 新任局長・幹部あいさつ
4日 全都幹部活動者会議
7日 「前衛」座談会