【さわやかレポートNo.104】子ども・学生の交通費問題/自民裏金問題

発行物葛飾区都議会

※紙面には生活・年金・法律相談日が2025年6月11日と記載されていますが、中止となりました。

 

和泉なおみの「さわやかレポートNO.104」発行しました。

↓クリックするとpdfデータが表示されます。

 

NO.104 2025.5

 

 

和泉都議

子ども・学生の交通費問題とりあげる

子ども料金を18歳まで拡大せよ

 

和泉なおみ都議は都議会予算特別委員会のしめくくり総括質疑で、子ども・学生の交通費の問題をとりあげ、公共交通の子ども料金の年齢を18歳まで拡大し、通学定期券を改善することなどを提案し、検討をはじめることを求めました。

 

子ども料金12歳まで

と決まったのは戦争中

 

和泉都議は、まず子どもの交通運賃が中学生から大人料金になるのはなぜか、その根拠規定を示してもらいたい、という質問からはじめました。

すると都から国の鉄道運輸規定が示されました。

和泉都議は「その運輸規定が作られたのは昭和17年、戦争中ですよ、該当する条項は12歳未満の子どもの運賃は大人の半額を超えてはならないという規定で、半額より安くしたり、年齢を広げてはならないというものではありません」と指摘し、「東京都こども基本条例や子どもの医療費助成制度と同様に12歳未満ではなく、18歳未満まで子ども運賃にするよう鉄道やバス事業者に都として働きかけ、都営交通が率先して踏みだすことを求めます」と述べました。

 

高校生の教育費負担

最大は「通学費」

 

つぎに和泉都議は小池知事が「子育てや教育にお金がかからない東京」という公約をかかげていることに関連して、文部科学省の「子供の学習費調査」で公立高校の学校教育費のなかで最も負担が重いものは何かと質問しました。

これに対し、都教育長は

「報告書では全国の全日制の公立高校において最も金額が多いのは『交通費』です」

とこたえました。

和泉都議はさらに中央教育審議会に出された資料にも「高校選択の際に通学費の負担を重視したと答えた人が七割を超えた」ことを明らかにして、授業料が無償化されても公立高校であってもそのほかに入学金、制服、体操着、上履き、教科書、副教材など多くの費用がかかり、その中でも最も負担が重いのは通学費だと強調しました。

和泉都議は、葛飾区から品川区にある都立産業技術高等専門学校に通う生徒が、通学費が半年で五万六〇〇〇円にもなり、高くて親に申し訳ないと語っていた例を紹介して

「町工場を経営する祖父や父の姿を見て、ものづくりの道に進もうとがんばっている彼が重い負担で親に申し訳ない気持ちを抱きながら学んでいるんです。これが特別なケースではないことは様々な調査結果にもあらわれています」

と述べました。

 

神戸市は通学定期を無料に

都としても支援の検討を

 

和泉都議は、高校生の通学定期代への何らかの補助を実施している全国の自治体の例を上げたうえで、神戸市が全国で初めて高校生の通学定期代を無料にしたことを紹介して、神戸市の取り組みに学ぶべきだと述べました。

都は「各自治体の施策については、それぞれの判断で実施しているものと認識している」と逃げの答弁でしたが、和泉都議は

「神戸市では対象を低所得世帯に限定せず、市内の高校に通う公立、私立、専修学校生の通学定期を無料にして高校生の未来の選択を応援したいと制度概要で述べています。

通学費が最も重い負担となっている今の状況を正面から受けとめ、子育てと教育にお金がかからない東京へという知事の公約を前に進めようと思ったら、交通費問題は避けて通れません。都として、できる支援の検討をはじめるよう求めます」

と強調しました。

 

 

寅さん記念館リニューアル

記念式典であいさつ

 

和泉都議は、4月11日に行われた「寅さん記念館・山田洋次ミュージアムリニューアル記念式典」に出席しました。

和泉都議は「私も、家族も、寅さんの大ファン」、山田監督の映画は「人は人の中にあってこそ人であり、街もまた人とともにあってこそ街なのだという事を、時代を超えて私たちに優しく問いかける」「この記念館が寅さんを通じて、葛飾の良さ、ここに暮らす人々の心根の温かさを発信する拠点として、多くの人たちに愛され続けることを心から願っています。」と、あいさつしました。

 

 

都議会自民党の裏金問題

実態究明に全力

 

自民党国会議員の裏金問題に続き、自民党都議会議員の裏金問題に批判が広がっています。都議会では「政治倫理条例検討委員会(政倫検)」が現在も毎週開催され、専門家の参考人招致と合わせ、自民党の元幹事長の二人からも聴取が行われました。弁明が二転三転し、矛盾が一層深まる都議会自民党の裏金問題。再発防止と政治倫理確立のためには、全容解明が欠かせません。

 

真相はいまだ闇の中

 

政倫検で聴取が行われた議員の収支報告書の訂正は、いずれも不記載だった収入と、その同額が翌年に繰越しになっています。政治活動に使ったと言いながら、収支報告書の支出の訂正がないのはなぜなのか?記載しなくていいとの事だったので記載しなかったと自身のブログに揚げながら、政倫検では「不記載の認識がなかった」などと答弁する等、矛盾は深まるばかりです。

 

「質問書」に基づき、さらなる議員の聴取を

 

政倫検に「提出する」「提出を検討する」と、それぞれの議員が答えた「お金の流れがわかる資料」も、未だ提出されていません。また、他の裏金議員に対して政倫検の各会派が求めた「質問書」も、これから回答期限を迎えます。質問書の回答で明らかにならなければ、議員から直接聞くしかありません。また、会計に直接携わる都議会自民党の職員の聴取も必要です。

 

実効性ある条例のためにも真相解明を

 

そもそも、政倫検が設置されたのは、自民党の裏金問題が発端です。真相がうやむやのまま、実効性のある条例はつくれません。江藤俊昭教授(4月23日参考人)が指摘するように「アリバイ的に条例をつくる」のは、都民の信頼回復につながりません。他の野党会派と力を合わせ、大きな役割を果たしてきた日本共産党都議団は、この問題の真相解明に引き続き全力で取り組みます。

 

*政倫検の模様は、日本共産党都議団のホームページをご覧ください。

 

 

なおみのさわやかエッセー

子どもの頃の原風景

 

子どもの頃、木に登るのが好きでした。家の庭にあったイチジクの木に登って、木の上でイチジクの実を食べたり、家の近くにあった桜の木に誰が一番高いところまで登れるか、友達と競ったり。母は「柿の木はポキッと折れるから、のぼるならイチジクにしておきなさい」と言っていました。

田んぼの「鳥追いテープ」を切って、自転車に結びつけて吹き流しの様にキラキラさせながら走り回って、お百姓さんに叱られ、稲刈りの後、干してある稲をばらして積んで秘密基地を作り、叱られ。つまり、とても迷惑な子どもだったのです。

どじょうをとろうとして川で転んでずぶぬれになったり、木に登ろうとしてずり落ちて、あちこちすりむいたり。でも、子どもにとって、周りの大人から叱られることも、痛い思いをすることも、一つひとつがとても大事な学習だったんだな、と思います。

当時のご近所の皆さん、お百姓さん、ごめんなさい。そして、ありがとう。

 

 

幹事長日誌

 

4月 9日 フランス学校視察

11日 都民連世話人会議都政学習会

12日 東京民報インタビュー

葛飾演説会

13日 業者後援会決起集会

16日 定例会後懇談会(1定報告)

候補者会議

23日 社労士会葛飾支部定期大会

25日 物価高騰対策の補正予算編成等を求める申し入れ

26日 千代田まんなか世代後援会学習会

5月 1日 メーデー

3日 憲法集会

7日 全都幹部活動者会議

建通新聞インタビュー

9日 東京新聞取材