「危ない・うるさい」羽田空港新飛行ルート撤回を~田中まさや区議会議員が、区政リポート9月27日号を発行しました

安全・安心平和活動報告渋谷区

区議会第3回定例会での代表質問から③
「危ない・うるさい」羽田空港新飛行ルート撤回を

国土交通省が、住民合意もなしに、来年3月29日から羽田空港新飛行ルートの運航を開始する決定をしたことに区民の怒りの声が広がっています。
区議会第3回定例会の代表質問で、わが党区議団は、区民のいのちとくらしにかかわる重大問題として、区長に対して国に撤回を求めるよう求めました。
以下、代表質問の要旨をご紹介します。

●羽田空港の増便による区内の低空飛行問題について
国土交通省は、8月8日、羽田空港新ルートについて「関係自治体から理解を得られた」として、2020年3月29日から南風時午後3時から午後7時のあいだに、約130本の航空機が都心上空を航行すると発表しました。
区民の請願を受けて当区議会は「国が進めている羽田空港の機能強化に伴う新飛行計画は落下物や騒音、大気汚染など区民生活に大きな影響が想定される」などとして「羽田空港増便による都心低空飛行計画の見直し等を国に求める意見書」を全会派一致で議決しました。
区議会の議決も区民の声も連絡会で発言せず
~区の責任が問われる
私たち区議団は、さる7月29日、長谷部区長に対し、東京都が30日に開く「羽田空港の機能強化に関する都および関係区市連絡会」に参加するにあたって区議会や住民説明会で出された声を十分に示すとともに「地元の理解は得られていない」ことを明確に表明することを求める「要望書」を提出しました。しかし、当区は「関係区市連絡会」でまったく意見を表明しませんでした。
これは、区民や区議会の意思を踏みにじった裏切り行為と言わなければなりません。どうして意見を言わなかったのか、区長の見解を伺います。
区民の不安はまったく解消されておらず、現在私たち区議団がおこなっている区政アンケートでは、「平穏な市民生活を脅かす新ルートは絶対反対」「説明会は納得のいくものではなく不安だけが残りました。転居も考えています」などの声が相次いで寄せられています。
区長は、危険な羽田空港新飛行ルートの開設について撤回を求めるべきです。見解を伺います。

羽田空港新ルート許さない!
「羽田問題解決プロジェクト」が集会・パレード
渋谷区や品川区など、都心上空を低空飛行する羽田空港新飛行ルートに反対する集会・パレードが9月21日に行われ、私も参加しました。主催は、羽田空港新ルートに反対する住民団体でつくる「羽田問題解決プロジェクト」。集会には、日本共産党の吉良よし子参議院議員をはじめ、福島瑞穂(社民党)参議院議員、海江田万里、初鹿明博、大河原雅子(以上、立憲民主党)、松原仁(無所属)各衆議院議員、関係自治体の区議、生活者ネット、新社会党の代表も参加。山本太郎「れいわ新撰組」代表からメッセージが寄せられました。

区政リポート2019.9.27

安倍政権に、核兵器廃絶求めよ
第3回区議会定例会の代表質問では、被爆者と国民の悲願である核兵器廃絶の運動の先頭に立つよう区長に求めました。(以下、要旨)

8月6日、広島市の平和祈念式典で子どもの代表は、「昭和20年8月6日。血で染まった川、がれきの山、皮膚がはがれた人、たくさんのなきがら、見たくなくても目に飛び込んでくる、地獄のような光景が広がったのです。私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい」と誓いました。
被爆者の訴えが世界を動かし、核兵器禁止条約が国連で採択され2年がたちました。現在、署名国は70、批准国は26カ国となっています。唯一の戦争被爆国である日本政府は、直ちに核兵器禁止条約に署名、批准すべきです。ところが、安倍首相は、平和祈念式典後の被爆者との懇談会で、条約の批准を求めた被爆者の声を拒否したことは到底許されるものではありません。
区長は、核兵器の非人道性についてどう認識しているのか、伺います。
また、平和首長会議の一員として、政府に対し、核兵器禁止条約への署名、批准を求めるべきです。区長の見解を伺います。
いま被爆者の平均年齢は82歳を超えており、子どもたちに戦争の悲惨さ、ヒロシマ・ナガサキの被爆の実相をしっかり伝えていくことが重要になっています。
区長は、先頭に立って被爆地を訪問するとともに、小・中学生をヒロシマ・ナガサキに派遣し、平和学習をすすめるべきです。区長の見解を伺います。

区政リポート2019.9.27