コロナ対策、福祉・くらしに冷たく、大企業には大盤振る舞い~渋谷区2021年度当初予算(原案)内示される 田中まさや区議会議員が、区政リポート1月29日号を発行しました
渋谷区2021年度当初予算(原案)内示される
コロナ対策、福祉・くらしに冷たく、大企業には大盤振る舞い
1月21日、渋谷区2021年度当初予算(原案)が、区議会全員協議会で示されました。(下表参照)
一般会計は、前年度比26.5%減の994億1529万1千円、特別会計は455億5889万7千円(2.2%減)で、歳出総額は1449億7418万8千円(20.3%減)です。区税収入は、コロナの影響が見通せない中で6.2%減の499億123万9千円を見込んでいます。特別会計の内訳は、国民健康保険事業会計239億8850万1千円(2.6%減)、介護保険事業会計155億9306万6千円(2.8%減)、後期高齢者医療事業会計59億7733万円(1.2%増)です。
▼コロナはワクチン頼み
新型コロナ対策では、PCR検査の抜本拡大や医療機関支援、保健所の体制強化、中小業者支援、くらしを守る新たな対策はなく、2月下旬から始まる予定のワクチン接種頼みです。
区民の強い願いであった難聴高齢者への補聴器購入費助成が予算化、敬老金は一人1万円の現金給付が盛り込まれました。
一方、保育園の待機児があふれているのに、新年度は認可保育園の増設計画がありません。教育では、小中全クラスでの35人学級の実現には背を向けて、学校統廃合や周辺公共施設との複合施設化、民間事業者に運営・管理させる学校長寿命化計画を推し進めるようとしています。
また、渋谷駅周辺再開発事業には新たに17億円余を投入。海外企業を呼び込むためのスタートアップ支援事業に1億円、IT産業を支援し、区民の個人情報の利活用をすすめるスマートシティ推進事業(1億2千万円)など大企業奉仕には多額の税金を投入します。
日本共産党区議団は、コロナから区民のいのちとくらし、営業を守る予算へと転換するために全力をあげます。