住民無視で、農園などに30億円、さらに樹木の伐採も… ~区議会第2回定例会 玉川上水旧水路緑道整備の見直しを 田中まさや議員が、区政リポート7月20日号を発行しました⑴

安全・安心活動報告渋谷区

区議会第2回定例会開会 玉川上水旧水路緑道整備の見直しを

住民無視で、農園などに30億円、さらに樹木の伐採も…

神宮外苑の樹木の伐採が大問題になっていますが、渋谷区もササハタハツというプロジェクトで玉川上水旧水路緑道の樹木を大量に伐採しようとしていることに区民が反対の声をあげています。

第2回定例会の一般質問で五十嵐議員は、玉川上水旧水路緑道の再開発問題を取り上げ、区長の姿勢を質しました。以下、質問と区長答弁の要旨です。

 

 玉川上水旧水路緑道再整備計画は、現在区民の憩いの場所となっている代々木から大山までの玉川上水旧水路緑道を、ファーム・菜園などに作り替えようとするものです。そのため現在都市計画決定されている新宿区から世田谷区までの東京都市計画道路特殊街路歩行者自転車道第1号線のうち渋谷区の部分だけを都市公園に変更してファームにしようとするものです。この計画の話し合いに当初参加していた人たちからは、いくら意見を出しても聞き入れてもらえない、全面改修ではなく古くて汚くなったトイレを改修することや、緑道の散歩道を車いすやバギーカーでも安心して歩けるようにしてほしい、金木犀のトンネル道を残してほしい、などの声が出されていました。現在の緑道公園を根こそぎ作り替えることを希望している声は聞きません。住民の声を聴かず、ファームづくりを進めるのではなく改めて広く区民の意見を聞くべきです。

 またこの計画に投入される税金は、20年度からの4年間だけで17億3750万円余を投入することになります。この予算に対し区民からは、物価高騰で区民の暮らしがかつてない厳しい中で予算の優先順位が違うのではないかなどの批判の声が出されています。この計画の総額はいくらを見積もっているのか、整備スケジュールはどのように予定されているのか、ファームありきの整備計画に多額の税金投入はやめるべきです。

 さらに、この計画に伴って、初台エリアだけでも10本の樹木が伐採されていますが、代々木から笹塚までのエリアでは、どれだけの樹木を伐採しようとしているのか伺います。気候危機の対策として世界の都市の緑化率を高めることが求められているときに、緑道公園の樹木を伐採することは逆行するもので認められません。伐採はやめるべきです。

区長答弁 これまでに7回のササハタハツ会議、15回の出張座談会、アンケートなどで区民のご意見を聞くとともに、区ニュースや区ホームページなどで情報発信しながら再整備に向けた検討を進めていく。

この緑道再整備は、遊具、園路広場、植栽、農園などを整備する予定であり、緑道を農園につくり替えるものではない。事業費やスケジュールは現時点では示すことができない。

樹木の伐採については、令和2年度までに樹木医が実施した健全度調査において、189本に枯損などがあったことから、それらの枯損木を順次伐採する。

 

緑道整備計画に、区民の声を届けよう

※渋谷区ニュース7月1日号10㌻参照

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