敬老祝い金は、1万円現金給付の継続を ~玉川上水旧水路緑道整備より、高齢者福祉を守って 田中まさや議員が、区政リポート1月25日号を発行しました⑴

安全・安心活動報告渋谷区

玉川上水旧水路緑道整備より、高齢者福祉を守って

敬老祝い金は、1万円現金給付の継続を

長谷部区長は、昨年の第4回定例会で、75歳以上の高齢者全員に1万円の現金給付をおこなってきた敬老祝い金を削減すると発言しました。私は、定例会の本会議で区長に対して、1万円の現金給付の継続を求めましたが、区長は背を向けていました。

区長は、「高齢者人口の増」や「見守り活動」などを理由に、「持続可能性の観点から」見直しをするとしており、来年度予算原案でも減額されています。

しかし、この事業の本来の目的は高齢者の長寿と健康を祝う事業であり、渋谷区が誇る高齢者事業の柱のひとつです。後退させることは許されません。

高齢者の声は切り捨て、対象者は62%、予算は55%もの大幅削減

1月15日の福祉保健委員会に、「見直し」の具体案が示されました。それによると、今年度との対比で対象者は1万5118人(62%)、予算額で1億2635万円(55%)もの大幅減額となります。

高齢者福祉課では、シニアクラブにもアンケートをおこなったとのことですが、現金給付で現行通りの支給を求める声も寄せられ、第9期高齢者保健福祉計画の住民説明会でも、1万円の継続給付を求める声が上がっていました。

高齢者人口の増や持続可能性は理由にならない

区長は、「持続可能性の観点から」といいますが、17年後の75歳人口の増加予想は4000人弱で、予算の増加額も4000万円弱、17年間の平均増加額は年間平均2000万円です。一般会計予算のわずか0.02%に過ぎません。住民が反対している玉川上水旧水路緑道整備に100億円も投入する一方、高齢者のみなさんが楽しみにしている敬老祝い金を削減することに一片の道理もありません。

2024年度敬老祝い金の実施案が明らかに

1万5千人、1億2635万円もの削減に

福祉保健委員会で示された、来年度の事業案

  • 贈呈時期  毎年10月
  • 見守り施策の拡充

・新規施策

区内スタートアップ企業等と連携し、最新技術を活用した新しい見守りサービスを導入する。以下の3種類を予定。

①POM(高性能センサーにより心拍数や呼吸数等を計測して見守る。)

②かんたん見守りプラグ(コンセントに差し込み、動作や室温度等から見守る。)

③みまもり電池(電池式で照明やTVリモコン等の使用状況から見守る。)

・その他、既存事業の機能強化として、緊急通報システムの充実、配食サービスを75歳以上の全員に拡大などを検討。

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