またも物価高騰対策なし、財政調整基金は65億円増額 ~渋谷第3回区議会定例会の区長提出予定議案示される 田中まさや議員が、区政リポート9月6日号を発行しまた
渋谷第3回区議会定例会の区長提出予定議案示される
またも物価高騰対策なし、財政調整基金は65億円増額
区議会第3回定例会は、9月17日からはじまります。9月2日の議会運営委員会には、区長の提出予定議案が示されました。(下表参照)内訳は、条例5件、補正予算1件、令和5年度決算4件、契約1件、指定管理者の指定2件などです。
国民健康保険証の廃止に伴う条例改正など
条例では、●「渋谷区国民健康保険条例の一部を改正する条例」は、国民の反対を無視して、政府がマイナンバーカードの普及のために、健康保険証を12月2日付で廃止しようとしているのにともない、保険証発行に代わって資格確認証等を発行するための改正、●「アメリカ合衆国軍隊の構成員等の所有する軽自動車等に対する軽自動車税の種別割の徴収の特例に関する条例の一部を改正する条例」は、日米合意にもとづく軽自動車税の減税制度にもとづいて、申請や納付方法を紙ベースや現金から、オンライン化するための改正、●「渋谷区特別区税条例の一部を改正する条例」は、公益法人等への寄付の控除の対象を、これまでの現金だけから土地や財産にまで拡大するもの、●「渋谷区マンスリーマンション等建築等規制条例を廃止する条例」は、居住専用地域や文教地区でのマンスリーマンションやラブホテル等を規制するための条例を廃止しようとするものですが、●「渋谷区中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例の一部を改正する条例」で、事前審査や説明の際に規制を強化するとの理由で条例を廃止するものです。
物価高騰に苦しむ区民に背を向け65億円もの基金の増額
令和6年度一般会計補正予算(第2号)は、総額76億4315万1千円のうち65億円(総額の85%)は、財政調整基金の増額のための予算であり、物価高騰対策のための予算は組まれていません。
また、この補正予算の財源のうち73億円余は令和5年度予算の繰越金です。これだけあれば区民に国保料の値上げや敬老祝い金の大幅削減、奨学資金貸付制度の廃止などを中止することは十分可能でした。
物価高騰に苦しむ区民への支援の願いに背を向けて、区民には負担増や福祉、教育の切り捨てを押し付け、基金を増やすなど、到底区民の理解を得られるものではありません。
区議会第3回定例会 9月17日開会
本会議の質問
- 代表質問 牛尾まさみ区議団長 9月18日(木)午後
- 一般質問 田中まさや幹事長 9月19日(金)午後