幡ヶ谷社教館の存続・代替施設確保などを求める ~幡ヶ谷社会教育館と旧都営幡ヶ谷原町住宅の一体開発について 田中まさや議員が、区政リポート8月1日号を発行しました
幡ヶ谷社会教育館と旧都営幡ヶ谷原町住宅の一体開発について
幡ヶ谷社教館の存続・代替施設確保などを求める
地域にとって大きな関心事になっている幡ヶ谷社会教育館と隣接する旧幡ヶ谷原町都営アパートの一体整備について、7月22日の総務委員会に報告がありました。
この開発は、東京都の幡ヶ谷原町都営アパートと、渋谷区が設置している幡ヶ谷社会教育館と6号通り児童遊園地を都と区が一体開発しようとするものです。
すでに都と区は、昨年3月に、「(仮称)都営幡ヶ谷原町アパート及び渋谷区施設の整備事業に関する基本協定書」(以下、「基本協定」)を締結し、共同で整備を進めています。
この計画を進めるにあたって、都は都営住宅の必要住戸数を確保し、区も幡ヶ谷社会教育館や児童遊園地の現状の広さを確保しようとしています。しかし現状は、「基本協定」第5条に規定するそれぞれの「持分割合」がまだ決まっていないなど、具体的な建物がどうなるかは明確になっていません。
区は、この整備について、近隣の町会や商店会などの地域団体との意見交換を実施するとともに、昨年11月~12月に、社会教育館利用者・未利用者などへのアンケートを実施しました。(左掲参照)
このアンケートには、社会教育館の存続・建替え期間中の代替施設の確保、高齢者施設の整備を求める声とともに「高層化」反対の声も出されています。
- 社会教育館存続、代替施設確保などを求める
区の方針では、社会教育館は建て替えに際して社会教育を目的にしないコミュニティセンター(貸館)に変えるとしていることから、私は社会教育館としての存続を求めたのに対して、区は今後、利用者や住民の声を聞いて決めるとの回答でした。また、建替え期間中の代替施設として今年度中の解体予定の旧本町区民施設(本町区民館等)跡地に仮設施設を整備することや高層建築はやめることなどを求めました。
代替施設については今後検討するとのこと、建物の構造については、建物の高さ制限が30mから40mに変更する計画が進められており、その動向と都との協議で決めるとのことでした。
今後も利用者、住民の声を十分反映させるよう求めました。
(仮称)都営幡ケ谷原町アパート及び渋谷区施設の整備事業について
1 これまでの取り組み
(1)地域団体との意見交換
(2)施設利用者・近隣居住者へのアンケート
実施結果は別紙1のとおり(下記参照)
(3)東京都調整
別紙2「基本協定書」個別条項の協議
2 今後の予定
・「基本協定書」個別条項の決定
・区施設基本計画(素案)の公表、パブリック・コメント、地域意見交換会
・区施設基本計画完成
以上
(2025年7月22日 総務委員会資料)
■アンケートの実施概要
①幡ヶ谷社会教育館施設利用者向けアンケート
期間:2024年11月27日㈬~12月24日㈫
②渋谷区LINE公式アカウント
(「お住まいの地域」で対象敷地から概ね1キロ圏内の地域登録者対象)
■回答数
・総計:435件(内訳 用紙96件、LINE339件)
・施設利用者:177人(40.7%)、未利用者258人(59.3%)
1.地域団体との意見交換やアンケートにおける主な意見
※区がまとめたアンケートの「意見」
- 多用途に利用できるよう各室を整備してほしい。
- 設備(空調・トイレ・防音等)を更新してほしい。
- 予約なしで立ち寄れる、気軽に利用できる場所や休憩スペースがほしい。
- 多世代が利用しやすい施設にしてほしい。
- 災害時に活用できる施設(防災拠点)にしてほしい。
- きれいな公園・広場を整備してほしい。
- 児童遊園地のようなイベントスペース・空間を確保してほしい。
- 地域の駐輪場を継続して設置してほしい。
- 建て替え期間中における代替の活動場所を確保してほしい。
2.「1」以外のアンケートの声(抜粋)
[社教館の利用者]
■今使っている団体のコミュニティが消えないようにしてほしい。区民が集まる場所が少なすぎるので、社教館のような施設を作ってほしい。
■東京都との関連場所は広い土地になるので、
是非新たな社教館と高齢者施設を期待する。
■老人福祉に関する施設もほしい。
■高い建物は不要。最大6Fまで。
[未利用者]
■高層な建物は要らない。
■景観にそぐわない建物を作ってほしくない(低層希望)。
